ジャンクフードが身体に悪いと頭では分かってるのに、なぜか無性に食べたくなる時ってありますよね。
でも実際に何が問題なのか、どんな影響があるのかを理解している人は意外に少ないと聞きます。
そこで今回は、ジャンクフードの危険性に関してはもちろん、そもそもなぜ体が欲するのかも含めて解説していきます。
特に日常的に食べている人は、様々なリスクを抱えていると言っても過言ではないので、これを機に考え方を改めるきっかけにしてもらえたら嬉しいです。
ジャンクフードとは?
そもそもジャンクフードとは、どんな食べ物のことを言うのでしょうか。
ジャンクフードとは、栄養価のバランスを著しく欠いた調理済み食品のこと。高カロリー、高塩分だが、他の栄養素であるビタミンやミネラルや食物繊維があまり含まれない食べ物。「ジャンク」とは、英語で「がらくた」「屑」の意味。
よく「ファーストフード=ジャンクフード」だと思われている方がいますが、正確には違います。
あくまで「カロリー・塩分・糖類・脂質が大量に含まれる食べ物をジャンクフードと定義」していて、ファーストフードにもサラダを含めたヘルシーな物もある為、全ての商品が当てはまる訳ではありません。
またそのような脂っこい物だけではなく、「スイーツ・白米・小麦製品」なども該当することは意外に知らない事実だと思います。
なので私達が日常的に食べている物が、実はジャンクフードだったなんてことはよくあるので、ぜひ下記の物を食べる際には食べ過ぎに注意するようにしましょう。
- ハンバーガー
- フライドポテト
- フライドチキン
- ケーキ
- クッキー
- ドーナツ
- チョコレート
- 炭酸飲料
- ピザ
- ラーメン
- 白米
このように日本人の方であれば誰もが食べたことがある物ばかりですよね。
特にコンビニやスーパーで簡単に手に入る食べ物である為、かなり意識して自分の欲求をコントロールしないと、簡単に誘惑に負けてしまうでしょう。
ではジャンクフードを食べるとどのようなリスクがあるのか、下記で詳しく解説していきます。
ジャンクフードの食べ過ぎが危険な理由
ジャンクフードを食べることによる最大のリスクは、健康・美容・精神の全てに影響することです。
男女・年齢関係なく、危険と隣り合わせであることを理解する為にも、ぜひこの事実を知っておいてください。
トランス脂肪酸の摂り過ぎ=病気の原因
ジャンクフードに使用されるマーガリン・ショートニング等には、大量の「トランス脂肪酸」が含まれており、様々な病気の原因を作り出すと言われています。
- 心臓病
- 狭心症
- 心筋梗塞
- 認知機能の低下
- メタボリック
- 高血圧
- 動脈硬化
- 不妊症
- アトピー
これらの症状の中でも特に懸念されているのが心臓疾患であり、米国疾病管理予防センターの研究者は、食事中のトランス脂肪酸を排除することで、アメリカで毎年1万人以上の方が亡くなる心臓発作や心臓病を防ぐことができると報告しています。
また世界各国では、トランス脂肪酸の一日の摂取量・食品の使用量に関して厳しく取り締まっていますが、日本国内では特に規制が無い為、各自で気をつけるしか対策できないのが現状です。
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美容の大敵
ジャンクフードに含まれるトランス脂肪酸・塩分・糖分の摂り過ぎにより、悪玉コレステロールが急増し、腸内環境を悪化させてしまいます。
その結果、便秘・老廃物の新陳代謝が機能しなくなることで、肌荒れ・吹き出物などの美容にも悪い影響を与えることに。
また腸内環境が悪くなれば免疫機能も低下する為、風邪をひきやすくなったり、様々な体の不調の原因を作り出すとも言われています。
肥満の原因
ジャンクフードを好んで食べる欧米人などを見てると分かると思いますが、食べ過ぎは確実に肥満の原因になります。
栄養価が少ない割にはカロリー・脂質・糖質が多く含まれ、ハンバーガーのセットメニューを食べただけで約700kcal以上も摂取することに。
また中毒性がある為、一度に食べる量や頻度がどんどん増えていき、欲求を自分でコントロールできなくなってしまう。その結果、肥満になるということです。
「肥満は万病の元」と言われるほど、様々な病気に密接に関わっているので、食べ過ぎには十分気をつけるようにしてください。
- 糖尿病
- 高脂血症
- 高血圧
- 痛風
- 骨粗しょう症
- 狭心症
- 心筋梗塞
- 虚血性心臓病
- 脳卒中
- 乳がん
- 大腸がん
味覚の低下(味覚障害)
基本的にジャンクフードは万人受けするよう濃い味付けにしてある為、食べ続けると繊細な味を認識する味覚が衰えると言われています。
味覚を感じるのは舌の表面にある「味蕾(みらい)」という微小な感覚器官で、ジャンクフードを日常的に食べていると感覚が鈍っていく。
また味蕾は短い周期で細胞が生まれ変わっており、その為にはたくさんの亜鉛を必要とします。
しかし加工食品に含まれる添加物などで排出されてしまい、「亜鉛不足=味覚障害の原因」を作り出してしまうのです。
精神を狂わせる(うつ病)
ジャンクフードの大半は「安い・手軽・美味しい」で構成されており、何回食べても飽きない味に加工してある為、「幸福感=また食べたい=依存症」を引き起こしてしまうのです。
また濃い味の高カロリーな物(高塩分・高脂質)が体内に入ると、大量のインシュリンが放出されて一気に血糖値が急上昇します。
その結果、急激な高揚感を得る事ができるのですが、無理に上がったものは急激に下降する。そうすると脳に大きなストレスをかけてしまい、より血糖値が上がるような高カロリーな物を脳が欲しがるようになるんです。
このように不安定な食生活は精神状態を狂わせ、うつ病の人ほどジャンクフードを好む傾向にあることが様々な研究で明らかにされています。
ジャンクフードを食べたい=栄養が足りていない
実は高カロリーな脂っこい物を体が欲する時は、体に必要な栄養素が足りていないサインだと言われています。
なのでこの場合は「豊富なミネラル」を摂取することで欲求を抑えることができるのです。
ミネラルとは、生体を構成する酸素、炭素、水素、窒素以外のものをいい、無機質とも呼びます。ミネラルは、体内でつくることができないため、食べ物などから摂取する必要があります(必須ミネラルといいます)。必須ミネラルは16種類あり、今後の研究によって必要不可欠であることがわかれば、その種類はさらに増える可能性があるとのこと。身近なミネラルですが、まだまだ未知の領域があるんですね。
【必須ミネラル】
ナトリウム、マグネシウム、リン、硫黄、塩素、カリウム、カルシウム、クロム、マンガン、鉄、コバルト、銅、亜鉛、セレン、モリブデン、ヨウ素
ジャンクフードを食べたくなる時は、特に「カリウム・カルシウム・マグネシウム・亜鉛」が不足しやすい為、下記の食材を積極的に摂るようにしてください。
カリウムを多く含む食材
カリウムは、体内に存在するナトリウムのバランスを調整・維持するのに必要な栄養素。
- 昆布
- ひじき
- 干し葡萄
- アボカド
- ほうれん草
- バナナ
- 納豆
カルシウムを多く含む食材
カルシウムは、骨や歯の基礎を作るのに必要な栄養素です。その他にも神経・筋肉の働きなど、生命の維持に重要な役割を担っています。
- 干し海老
- 煮干し
- ひじき
- 昆布
- わかめ
- チーズ
- ごま
マグネシウムを多く含む食材
マグネシウムは、骨や歯の形成に必要な栄養素の一つで、カルシウムと同じく生命の維持に欠かせない重要な役割を担っています。
- 青のり
- わかめ
- 昆布
- 干し海老
- 落花生
- きな粉
- 納豆
亜鉛を多く含む食材
亜鉛は味覚を正常に保ち、皮膚や粘膜の健康維持を助ける栄養素です。また新陳代謝に必要な酵素・細胞を作る重要な役割を担っています。
- 牡蠣
- イワシ
- レバー
- 赤身肉
- わかめ
- きな粉
- ごま
どうしてもジャンクフードを食べたい時→栄養価の高い野菜&サプリで補おう
ここまで読んで頂いた方は、ジャンクフードの危険性についてある程度理解してもらえたと思います。
でも中には「それでも食べたい時はどうしたらいいの?」という方もいらっしゃるでしょう。その場合、どうしても我慢できない時は食べてもいいです。
その代わり食べる時に「ジャンクフード+サラダ(食物繊維)」「ジャンクフード+サプリメント」で栄養を補うようにしてください。
例えば、ファーストフード店に行った時はセットメニューではなく、「単品のハンバーガー+サラダ(スープ)+お茶類」を頼み、最初に野菜から食べるようにすること。
なぜ最初に野菜を食べるのかと言うと、血糖値の上昇を抑えることができ、肥満の原因であるインスリンの分泌量をコントロールすることができるからです。
これはピザや牛丼などを食べる場合も一緒なので、習慣化するまでは”野菜から食べる”を意識するようにしてください。
また「ジャンクフード+サプリメント」の場合は、先程の野菜を食べることよりも補助的な役割ですが、摂らないよりはマシぐらいの感覚で摂取するようにしましょう。
特に上記で説明した不足しがちな栄養素である「カリウム・カルシウム・マグネシウム・亜鉛」を含むサプリメントがおすすめです。
ジャンクフードと一緒に摂るべきサプリメント
ジャンクフードでは摂取することができない栄養素を、野菜やサプリメントで補うことで、悪い成分+良い成分で相殺するイメージです。
だからと言って食べ過ぎはカロリーオーバーになる為、適度な量を保ちつつ、意識的に野菜をたくさん食べるようにしましょう。
まとめ
今回はジャンクフードを食べたくなる理由や危険性について解説させて頂きました。
正直食べたくなってしまうのもすごく分かります。僕自身も半年に1回ぐらいは食べますし、その際に栄養のバランスを気をつけていればそこまで気にする必要は無いでしょう。
ただ人によっては毎日のように食べる人もいる訳で、そのような人は自ら病気になることを選んでいるようなものです。
人は病気になって初めて過去の習慣を後悔し、そこから体質改善に挑んでも、その時には既に遅かったなんてこともよくあります。
健康であることは、当たり前の生活を送るためにすごく大切な要素なので、日々の食生活には気をつけるようにしましょう。
では今回も読んで頂きありがとうございました。
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