皆さんは普段、ミネラルウォーターと水道水のどちらを飲みますか?
おそらくほとんどの方は「ミネラルウォーターの方が安全だから」という理由で、利用されている方が多いかと思います。
でも実はミネラルウォーターが必ずしも健康に良い訳ではなく、飲料水としては水道水の方が安全という意見もあるのです。
もちろん飲み方には気をつける必要がありますが、間違った認識が大きな誤解を生み出していることを理解しておく必要があると思います。
そこで今回は、今までの常識とは異なる視点で飲料水の選び方や、ミネラルウォーター・水道水の違いについて解説していきます。
【結論】ミネラルウォーターよりも水道水の方がメリットが多い
では結論から言わせて頂くと、「浄水器などの濾過装置を通した水であれば、水道水の方が健康にも金銭的にもメリットが多い」です。
もちろん蛇口から出てくる水を直接飲むのはおすすめできないですが、浄水器などを使って飲むなら健康への影響を気にする必要はありません。
その理由は下記の通りです。
- 濾過装置を通せば有害性はほとんど無い
- 水質の検査基準が水道水の方が遥かに厳しい
- ミネラル分は他の食材からも摂取できる
- 殺菌処理=栄養成分の効果が薄れる
では更に深掘りしつつ、水道水をおすすめする理由を解説していきましょう。
濾過装置を通せば有害性はほとんど無い
水道水に含まれる有害物質は、塩素や総トリハロメタンを含めて13種類以上ありますが、浄水器を使えば水中に含まれるほとんどの不純物を取り除いた状態で利用することが可能です。(※価格やメーカーによる)
ただでさえ水道水の水質検査基準が厳しい日本は、直接飲んでも害は無いと言われており、更に濾過した水であれば人体への影響は少ないと言えるでしょう。
また水道水独特のカルキ臭も綺麗に除去してくれるので、ミネラルウォーターとの違いを感じることはほとんどありません。
水質の検査基準が水道水の方が遥かに厳しい
実は国内における水質検査基準は、ミネラルウォーターよりも水道水の方が遥かに厳しい条件で検査されています。
また水質の検査項目数だけではなく、認められている基準値もミネラルウォーターより厳しく取り締まっているのが水道水の特徴です。
水道水 | ミネラルウォーター | |
---|---|---|
フッ素 | 0.8mg/ℓ以下 | 2mg/ℓ以下 |
ヒ素 | 0.01mg/ℓ以下 | 0.05mg/ℓ以下 |
鉛 | 0.01mg/ℓ以下 | 0.05mg/ℓ以下 |
亜鉛 | 1mg/ℓ以下 | 5mg/ℓ以下 |
マンガン | 0.05mg/ℓ以下 | 2mg/ℓ以下 |
他にも多数有り
ミネラル分は他の食材からも摂取できる
ミネラルウォーターには主に「カルシウム・ナトリウム・マグネシウム・カリウム」が多く含まれており、人間の体を構成するのに必要な栄養素になります。
しかしこれらの成分は食べ物からも摂取することができる為、必ずしもミネラルウォーターを飲まなければいけない訳ではありません。
- カルシウム … 魚介類・乳製品・ナッツ類
- ナトリウム … 塩・醤油・味噌
- マグネシウム … 魚介類・穀類・豆類
- カリウム … 果物・海藻類・肉
このようにミネラルウォーターではない他の食品からでも栄養分を摂取することは十分可能なので、水分補給として水道水を利用することはむしろメリットの方が多いです。
殺菌処理=栄養成分の効果が薄れる
自然界にある川・海・湖などの水は必ず流れており、この動きがあるおかげで水中に酸素やミネラル分が溶け出し、生物が生きていく環境が作られています。
しかしミネラルウォーターは、真空のボトルに詰めてから何日も置いておくことができ、自然の流れの無い状態でも品質を保てるように様々な殺菌処理が施されています。
- フィルター除菌
- 非加熱殺菌(紫外線殺菌)
- 加熱殺菌
例えばヨーロッパでは、ミネラル分や水中の酸素を失わないように、水源から採取した水をそのままボトルに閉じ込めて販売されており、日本で当たり前に行っている殺菌処理をあまり推奨していません。(※メーカーや商品による)
なので国内のミネラルウォーターがどこまで健康に良いのか、正直分からないというのが個人的な見解です。
これらの理由から、日本国内で販売されているミネラルウォーターが本当に効果的なのか、少し疑問に思い始めたのが水道水の魅力に気づいたきっかけです。
もちろん水道水にも問題点はいくつかあるので、理想は両方をうまく使い分けて頂くのが一番良いと思います。
では次に水道水の何が問題なのか、様々なデメリットを検証しながら今後の飲用水選びに活かしてもらえたら嬉しいです。
水道水のデメリット
塩素の危険性(トリハロメタン)
国内の水道水には、水中に含まれる微生物を減らす為に「塩素」を添加しており、その結果水道水を媒介とする消化器系伝染病が激減したという事例があります。
しかしこの塩素がきっかけで、水中のフミン質(植物などの最終分解生成物)などの有機物と反応してトリハロメタンが生成し、人体への影響が懸念されるようになりました。
総トリハロメタン:0.1 mg/L
クロロホルム:0.06 mg/L
ジブロモクロロメタン:0.1 mg/L
ブロモジクロロメタン:0.03 mg/L
ブロモホルム:0.09 mg/L
特に「クロロホルム」と「ブロモジクロロメタン」は、WHOの国際がん研究機関(IARC)により「発がん性の恐れがある」とされています。
しかし実際には詳細が明らかになっていないこと、そして国内における厳しい水質基準検査により、人体への直接的な影響は少ないことが分かってきているのが実情です。
また濾過装置を利用することでほぼ完全に除去できる為、どうしても気になる方は浄水器などを設置しましょう。
劣化した水道管による危険性
水自体に問題はなくても、劣化した水道管から「鉛」や「サビ」の成分が溶け出し、これらが人体に悪影響を与える可能性があります。
特に定期的な修繕に関して地域でバラバラな為、下記のような地域にお住まいの方は注意が必要です。
- 老朽化した水道管をそのまま使用している地域
- 定期的にメンテナンスを施していない地域
- 鉛を使用した水道管の交換工事を行っていない地域
また普段水を利用していて、下記のような変化が表れた場合も危険な兆候です。
- 鉄の臭い・味がする
- 茶色い水が出る
- 蛇口から固形異物が出てきた
- 蛇口から出る水の勢いが弱くなった(大量にサビによって流動が悪くなっている)
鉛やサビの影響で水自体が不味くなるだけでなく人体にも悪影響を与える為、異常があればお住まいの水道局や修理業者に連絡しましょう。
マンションなどに使われる貯水槽の危険性
一部のマンションやアパートなどの集合住宅には、水を一時的に溜めておく貯水槽が設置してあり、電動ポンプなどを使って各階に供給する仕組みになっています。
しかし管理体制が緩いところだと、タンク内で雑菌が繁殖していたり、サビの成分が溶け出したまま放置して使っている可能性があります。
もし「以前より水の味や色が変わった」と感じる方は、管理人、もしくは修理業者に早めに連絡するようにしてください。
放射性物質による影響
2011年3月に起きた東日本大震災並びに福島第一原発事故により、日本中に放射能が拡散し、一時期は様々な地域で検出されていました。
現在も復旧中でありながら目立った解決策が見えておらず、ほぼ野放しの状態で今に至っています。
既に過去のことのように私達の生活から忘れ去られようとしていますが、今だに放出し続けていることは事実です。(※一部の地域で検出されている)
あれ以来、水道水に含まれる放射能は検出されていないとは言われていますが、一部の地域、特に東北から関東圏は安全とは言えない状況で、これからも確認作業は必須になると言えるでしょう。
ミネラルウォーターのメリット
豊富な栄養を手軽に摂取できる
ミネラルウォーターの最大のメリットは、健康維持には欠かせない五大栄養素の一つである豊富なミネラル分を手軽に摂取できることです。
では具体的にどんな成分が入っていて、どんな効能があるのかを一緒に見ていきましょう。
成分 | 効果 |
---|---|
カルシウム | 骨や歯の形成を促し、動脈硬化・高血圧・骨粗しょう症の予防に役立ちます |
マグネシウム | カルシウムの吸収を助け、便秘の改善・酵素の活性化・疲労を防ぐ効果がある |
カリウム | ナトリウムと連携して血圧の上昇を抑制し、便秘の改善・毒素の排出を促す |
ナトリウム | カリウムと連携して体内の水分を一定に保ち、血液循環や筋肉の収縮に役立ちます |
※バナジウム | コレステロールの抑制、血糖値の低下、ダイエットや糖尿病予防に効果的 |
※シリカ | 血液・皮膚・爪・髪など、美容に効果的 |
先ほど上記でも説明したように、これらのミネラル分は他の食品からでも摂取することは可能です。
しかし”手軽さ”と言う意味ではミネラルウォーターの方が便利で、コンビニなどでいつでも買えるのは大きなメリットになります。
美容にも効果的
ストレスが溜まっている時にカルシウムなどのミネラル分を摂取することで、精神を落ち着かせ、ストレス解消や不眠の解消に役立ちます。
また質の高い睡眠は新陳代謝を活発にし、「便秘の解消・むくみの改善・ダイエット・アンチエイジング効果」がある為、美容の大敵を抑制する効果が非常に高いです。
特にシリカを含むミネラルウォーターは、体内の細胞を活性化して血流が良くなり、乾燥肌やシワの改善など、透明感のある美しい肌へと導いてくれます。
ミネラルウォーターのデメリット
ミネラルウォーターのメリットを理解して頂けたら、次に知っておくべきはデメリットに関してです。どんなに良い物でも必ず問題点はあるので、最後まで確認しておくことをおすすめします。
コストが高い
ミネラルウォーターの最大のデメリットと言えるのが、水道水に比べてコストが高いことです。例えば「水12ℓ当たりの金額」を計算してみました。
- ウォーターサーバー … 12ℓ1本/約2,000円
- ペットボトル … 2ℓ6本/約500円
- 水道水 … 12ℓ/約1~3円
このように圧倒的に水代が抑えられるのが水道水であり、やはりミネラルウォーターは決して安くはありません。
もちろん利用頻度や商品によっても価格が変わってくる為、工夫をしながら利用すれば多少のコストは抑えられるでしょう。
健康へのリスク
ミネラルウォーターに含まれる栄養分にはメリットしかないと思われがちですが、実は人によって健康を害する可能性があります。
特に一日あたりの摂取量が多過ぎたり、赤ちゃんやペットに与える際には注意が必要で、胃腸の消化吸収が十分じゃない状態で与えると、下痢や嘔吐など体調を崩してしまう方も実際にいます。
なので年齢や体質などによって適切な量を飲むことが大切です。
水道水を利用する際の注意点
ではある程度水道水の魅力を分かって頂けたと思いますが、飲む際にはいくつか気をつけるべきポイントがあります。
特に濾過装置の管理や、保管方法など健康に関わる話なので、必ず確認しておきましょう。
浄水器or水道直結型ウォーターサーバーは必須
基本的に水道水を直接飲んでも特に問題ないのですが、やはり安全性を考えるなら、浄水器や水道直結型ウォーターサーバーの設置は必須をおすすめします。
有害物質を取り除いてくれるだけでなく、単純に水が美味しくなること。そしてウォーターサーバーなら、冷水や温水まで自由に温度設定が変えれるので本当に便利です。
当サイトでは主に、僕自身が愛用中の水道直結型ウォーターサーバーに関して紹介しているので、よかったら下記の記事を参考にしてみてくださいね♪
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浄水器を設置した場合は定期的にフィルター交換必須
浄水器を設置してから一定期間以上使い続けると、フィルターの効果が薄れていく為、指定された期日以内に交換は必ず行うようにしてください。
そのままだと不純物が網目を通ってしまうだけでなく、カビが発生して臭いが付いてしまったり、雑菌が繁殖することで健康への悪影響を及ぼす可能性があります。
各メーカーで周期が異なる為、使用する前に必ず確認しておきましょう。
煮沸消毒&濾過した水の長期保存は危険
煮沸した水&濾過した水なら安心だと思って冷蔵庫などで保存する方がいますが、既に殺菌効果が無くなった水である為、雑菌が繁殖しやすい状態になっています。
その結果、水が腐りやすくなって美味しくないだけでなく、体への影響も懸念されるので、なるべく保管しないで新鮮な状態の水を飲むようにしてください。
浄水性能が高いおすすめの浄水器
では具体的にどのような浄水器を取り付けたら良いのでしょうか?浄水性能や金額の違いを見比べつつ、オススメの商品を紹介していきましょう。
ちなみに浄水器を選ぶポイントは以下の通りです。
- 13項目以上の除去性能
- 蛇口の形状を確認
- 原水・浄水の切り替え必須
- フィルターの交換周期
- 年間コストが安いもの
【オススメ①】東レのトレビーノ
特徴・メリット
- 最もコスパに優れたモデル
- 蛇口直結型浄水器
- 有害物質の除去項目13種類
- カートリッジごと交換
- 30%節水効果で年間4,000円以上節約
- デジタル表示搭載だから交換時期が分かりやすい
有害物質除去性能の高さと、年間コストを安く済ませられること。そして交換時期がすぐ分かるデジタル表示になってることなど、とりあえず悩んだらこれ使っておけば間違いなしです。
低価格で安心安全の高機能浄水器をお探しの方は、ぜひ一度試して頂きたいおすすめの商品になります。
交換用カートリッジ
【オススメ②】健康アクア浄水器
特徴・メリット
- 直径11cm, 高さ21cmの小型サイズ
- 8年に1回カートリッジを交換するだけ
- 浄水能力70,000リットル
- 酸化を防ぐ酸化還元水を使用
- 8層のフィルターが有害物質を徹底除去
- カルキ臭まで除去
- 様々な蛇口に適応可能
- 30日間の使用後に返品可
トレビーノよりも更に高機能な浄水器をお求めの方には「健康アクア浄水器」がオススメです。
一般的に浄水器のフィルターは、最低でも数ヶ月に1度交換をしなければいけなかったのですが、「健康アクア浄水器」なら1日23ℓの利用で約8年間カートリッジの交換不要になっています。
最初の初期投資としてお金がかかりますが、長期間使うことを考えたら実はお得ですよ♪
あくまで交換時期は目安です
水道直結型ウォーターサーバーのススメ
水道水を濾過して利用する商品は浄水器だけではなく、実はウォーターサーバーにもあることはご存知ですか。
自宅のキッチンやオフィスの蛇口に直接設置することで、サーバー内に搭載された高機能フィルターが、水中に含まれる不純物を約99%除去した純水を生成してくれます。
また一般的なウォーターサーバーのようにボトルを設置するタイプではない為、面倒な作業が一切無いうえに残量気にせず飲み放題なのが、家族がいる家庭や主婦の方に大変人気です。
僕自身も水道直結型で有名な【ウォータースタンド】を利用しており、魅力やメリット・デメリットなどを当サイトで発信しているので、良かったら下記リンクの記事を読んでみてくださいね。
ウォーターサーバーと言えば従来のボトル型をイメージするかと思いますが、その他にもキッチンの蛇口に直接繋いで使用する水道直結型をご存知ですか? 実際に我が家では【ウォータースタンド】のサーバーを利用しており、僕も妻も非常に満足しています[…]
おすすめの水道直結型ウォーターサーバー
横スクロールで見れます
この中でも最もおすすめはサーバーの種類が多く、メンテナンスを含めたサポート体制の充実度、そして月々のコストパフォーマンスに優れているのが【ウォータースタンド】です。
特に僕達のように普段から水をたくさん飲む人、料理にも気兼ねなく使いたい人、家族が多い家庭では使えば使うほどお得になるので、ぜひ検討してみてくださいね。
まとめ
今回は飲料水の選び方として、水道水とミネラルウォーターの違いや、メリット・デメリットについて解説しました。
水は人間が生きる上で最も大切なものであり、安全な水を飲むことは健康や美容にも大きな影響を与えます。
ある意味食べ物に気をつけるよりも大事なことなので、ぜひ今回の記事を参考にしつつ、安全性の高い水を選ぶきっかけにしてもらえたら嬉しいです。
また当サイトでは水に関する記事をたくさんまとめているので、時間がある時に色々と調べながら検討してみてくださいね。
では今回も読んで頂きありがとうございました。
ウォーターサーバーは「健康に良い天然水が飲める便利なもの」をイメージすると思いますが、実は大きく分けると2種類あることはご存知ですか? ボトル型のウォーターサーバー(天然水) 水道直結or補充型のウォーターサーバー(水道水を[…]
皆さんは水道直結型ウォーターサーバーで有名な【ウォータースタンド】をご存知でしょうか? 水道水を濾過して利用する為、「残量気にせず飲み放題」「ボトルの交換・保管・処分が一切無し」なのが最大の特徴でありメリットです。 […]