昔から「朝食は最も大事」「朝食を食べないと健康に悪い」と教えられてきましたが、果たして本当にそうでしょうか?
実際に僕自身は約10年ほど、朝食は寝起きの白湯のみで、一日の食事は昼食と夕食の2回のみです。
じゃあ実際、身体はどうなのかというと、個人的にはメリットしか感じていません。
もちろん体質やどうしても食べないと無理という人もいるので強制はしませんが、かと言って必ず食べないといけない訳ではない事は理解しておいてください。
人によっては今回の話を読んで、今まで騙されたような気分になる方もいるかもしれないですが、決して間違ってはいないと思います。
ぜひ少しでも考え方を変えるきっかけにしてもらえたら嬉しいです。
朝食を食べない方が良い2つの理由
まずは朝食を食べない方が良いと言われる理由を見ていきましょう。
僕自身も知り合いのお医者さんにこの話を聞いてから、朝食に対する考え方が180度変わったんだ。身体のメカニズムや心理的な部分を考えても、この判断は決して間違ってはいないと思うよ!
朝は最も排泄に適した時間帯
朝は人間にとって最も大切な「 排泄 」の時間帯です。
人間は「体内に入れる」ことを重視しがちですが、食べたものを「排出」することもすごく大切なこと。
その際に重要な要素になるのが「モチリン」と言われる成分で、腸の蠕動(ぜんどう)運動を促がし体内を掃除するホルモンになります。
そしてこの成分が活発に活動し始めるのが、8時間以上の空腹が続いてようやく分泌が開始されると言われていて、空腹時間が長ければ長いほど体内の排泄機能が高まるという特徴を持っています。
という事は一日の中に唯一8時間以上空腹が続く時間帯がありますよね。それが朝です。
例えば夕食を20時に食べ、次の日の朝まで何も食べなければ、食後3~5時間ほどで消化するので夜23時~深夜1時頃には空腹状態になります。
そこから朝起きて7時に朝食を食べるとするなら、空腹後6~8時間程度しか経っていません。
すると「モチリン」が活発に活動を始める前に食べ物が体内に入ってきてしまい、再度消化にエネルギーを使うようになってしまいます。
その結果、内臓機能が消化にばかり時間を使い、排泄する為の時間が大幅に減ってしまうので、毒素を効率的に外に出すことができないということです。
更に人間には生体リズムと言われるものがあって、以下のような「3つの時間帯」で分かれています。
- 4時~12時 …『排泄』
- 12時~20時 …『栄養補給』
- 20時~4時 …『吸収、回復』
そして特に注目すべきポイントは、栄養補給する時間帯が『12~20時』であり、排出する時間帯が『4~12時』という点です。
12~20時=昼食・夕食=栄養補給の時間帯
4〜12時=排泄の時間帯
実は人間には適した時間帯があり、その体内時計を狂わせてしまうと、免疫力の低下や自律神経の乱れを引き起こしてしまいます。
そしてこれらの乱れが原因で便秘になったり、不眠症などの他の症状を発症してしまうのです。
こういった理由から、人間にとって排泄に適した時間帯が朝であり、朝食を食べない事でデトックス効果を高められるのが最大のメリットになります。
朝食を食べることで副交感神経が優位に働く
人間の自律神経には2つの特徴があります。
- 筋肉の緊張、脈拍や血圧を上げて体を強くする「 交感神経 」
- 血圧を低下させ、体の回復、リラックスを促がす「 副交感神経 」
一般的に朝から夕方にかけて人々が活動する時間帯は「交感神経」が働き、逆に夜間は身体を休める為に「副交感神経」が優位に働いています。
それは毎回の食事においても交感神経と副交感神経が大きく関わっているのです。
食事の後は、消化吸収にエネルギーを消費してしまうので「副交感神経」が優位になり、身体がリラックス状態に入ります。
よく食事後に「横になりたい」とか「眠くなる」のはこのためです。
逆に空腹時は「交感神経」が優位の状態で、戦うエネルギーが活発になり、活力を上昇させる作用があります。
しかし朝たくさんの量を食べてしまうと、せっかくの活力を抑える働きを促してしまうので、モチベーションを高く維持することができません。
朝起きてから昼過ぎまで頭がボーッとするといった人の中には、朝食が原因になっているケースもあるそうです。
このように、朝からより良いパフォーマンスを発揮するには、空腹時の方がベストな状態と言え、1日の中で最も活発に動く朝は食事を取る時間帯には適していないということになります。
ガンなどの様々な病気の発症率を高める
人間の体内には2種類の酵素が存在していて、実は様々な病気と酵素には関わりがあると言われています。
- 摂取したものを分解・吸収する「 消化酵素 」
- 細胞を入れ替えて身体の回復に必要な「 代謝酵素 」
この2つの酵素のバランスが整ってる人ほど健康な身体を維持することができています。
しかし1日3食の生活を続けていると、1日の大半を消化する為の酵素が大量に分泌され、身体の回復や毒素排出などに必要な代謝酵素を効率的に働かせることができません。
その結果、古い細胞や身体に必要のない毒素を排出できず、体内に毒素が停滞し、病気の発症を促してしまいます。
特にガン細胞は一日に10億個も発生すると言われていて、このガン細胞を早い段階で処理するのが「代謝酵素」の役割でもあるのです。
これはいわば食べ過ぎたり、一日の食事の回数が多いほど消化にかける時間が増えるので、結果的にがん細胞の進行も早くなってしまうということ。
最近の研究結果でも、一昔前は日本人よりもアメリカ人の方がガン患者が多かったものの、最近は日本人のガン患者数が増加していると言われています。
その要因の一つに、日本人特有の食生活や食べ過ぎなどが原因ではないかという話まであるのです。
日本は世界の中でも食文化が豊かな国であり、様々な料理を低価格かつ、たくさんの量を食べれるので、本当に幸せな環境で生活できているんだよね。
でもその結果、様々な病気になる人が増えているのも事実で、添加物やストレスなどもありますが、実は食べ過ぎも大きな要因ではないかと言われています。
食べ過ぎて満足度は上がっても、身体や内臓への負担が大きい事だけは忘れないようにしよう。
朝食を食べないメリット・デメリット
次に朝食を食べないことによるメリット・デメリットを見ていこう。
実際に調べてみると、デメリットに関しては「お腹が空く」とか「集中力が無くなる」といったことが挙げられますが、このどちらも生きていくうえで大して重要なことではありません。
むしろ朝食抜きのメリットの方が圧倒的に多いので、ここでは良いところを中心に解説していきます♪
【メリット①】思考の整理&集中力アップ
朝食を食べない事で体だけでなく、思考もデトックスされると言われています。
「体内のデトックス作用=内臓&脳機能を高める」ことになり、身体は健康的に、そして思考もクリアになるので何事にも集中できるようになります。
朝から活発に動きたい方や、集中して勉強したい方は朝食を食べないという選択をしてみてください。
よく朝食を抜くとフラフラするという方がいますが、これは身体が糖質依存した状態を表していて実は健康体とは言えません。
糖質の摂り過ぎによる低血糖などが大きく関係しているので、糖質に対する考え方から改めた方がいいでしょう。
【メリット②】ストレスを溜めにくくなる
脳のエネルギーにはブドウ糖が必要なのですが、ブドウ糖が切れると、中性脂肪を代謝してケトン体が生み出されます。
このケトン体をエネルギー源にすることによって、リラックス時の「α波」が増えることが分かっており、精神的に安定した状態、またストレスを溜めにくくなると言われています。
更に朝食を食べた人と食べていない人の数時間後の身体の変化を調べると、食べた方は疲労を感じやすく、食べていない方は全く疲れを感じなかったという結果も出ています。
これに関しては僕自身が一番実感していることで、食後は頭が働かずにボーッとしてしまい、作業に集中できなくなって余計ストレスを感じやすくなった経験が何度もあります。
【メリット③】少食は究極の長生き細胞活性化
少食である人ほど老化のスピードが遅く、肌ツヤがあって活動的、そして健康的で長生きな人が多いです。
これは昔から「腹八分目で病知らず」と言われてきた通りで、食べ過ぎは老化や寿命にも大きく関係しています。
上記でも述べた排泄や酵素がうまく機能していることと、その結果、心の整理もしっかりできていることから、心身共に安定しているのが一番の要因だと思います。
更には適度なデトックス効果により、細胞の活性化やアンチエイジングにも効果があることが分かっているので、食べ過ぎないことがいかに重要かを証明しています。
江戸時代まで日本人は一日二食だった
基本的に1日3食が当たり前の現代ですが、これが定着したのは江戸時代・元禄期(1688~1704年)以降のことです。
それまでは一日二食が一般的で朝食をお昼頃、夕食を夕方4時頃に取っていました。
それが一説によると、1657年に江戸を襲った「明暦の大火」の後、町を復興するために各地から大工・左官屋などの職人たちが集まってきたことで、食に対する文化が変化したと考えられています。
彼らは肉体労働者ですから、当然1日2食ではお腹が減って体力が持ちません。それにより江戸のあちこちに、屋台や飯屋ができるようになり、外食産業が栄えました。
それと同時に日本は、様々な産業の生産性が高まって流通が盛んに行われるようになり、その頃の風習が現代まで続く食習慣へと変化していったようです。
ちなみに江戸庶民の食事は、朝に一日分の飯を炊き、それを飯櫃に入れて昼と夜に食べます。
- 朝食 … ご飯、味噌汁、漬物
- 昼食 … ご飯、おかず、焼き魚
- 夕食 … ご飯、余り物など
このように今では考えられないような質素な献立ですが、それでも現代とは比べようもないほど食べていた物があります。
それは「お米」です。
当時の成人男性は一日当たり約5号ものお米を食べていたらしく、それでカロリーのほとんどを補っていたのが分かります。
更に昼食に大量のお米を食べ、玄米ではなく精米した白米を食べることを自慢にしていたのですが、それが原因である病気が流行してしまいます。
それが「脚気」です。
ただそれも栄えていた江戸(東京周辺)を中心に流行しただけで、江戸から離れて玄米や麦などを食べる質素な生活に戻ると、いつの間にか脚気が治るとまで言われていました。(江戸わずらい)
これらの話から分かる事は、
- 江戸時代の途中までは一日二食が普通だった
- メインの食事が昼食だった
- お米(糖質)の摂り過ぎによる問題点
- 質素な食事でもエネルギーに満ち溢れていた
これらが今回のテーマのポイントになってきます。
そして更に深掘りしていくといくつかの疑問点も見えてくるはずです。
- 現代の満ち足りた時代において本当に一日三食も必要なのか?
- 肉体労働が減った現代において三食も食べる必要性は?
- お米やパンなどの糖質を毎回食べる必要性は?
- 一日の食事回数を減らすことによるメリット・デメリットは?
江戸時代の日本人は筋肉ムキムキでパワフルだったという話は有名だよね。
今みたいに便利な乗り物とか移動手段は無かった訳だし、オフィスワークみたいにずっと座って作業することも少なかっただろうから、必然的に運動量が現代人とは違い過ぎるんだ。
でもだからこそ食べる物や食事の回数は一度考え直す必要があると思っていて、じゃあなぜ「朝食を食べよう文化」が流行したのかを見ていこう。
朝食文化が当たり前になった理由
「じゃあなぜ専門家や医者は朝食が必要だと言うの?」「三食食べないと健康に悪いんじゃないの?」なんて思う人も多いのではないでしょうか。
実はこういった情報のほとんどが、メディアや教育によって洗脳されてきたものでしかありません。
この謎を説くには、朝食を世間一般に広める為の理由があったと言われています。
①一日三食を広めたエジソン説
朝食を世界的に普及させた理由の一つに、「エジソン」が関係していると言われています。
彼が発明したトースターを普及させるために、「 健康の為に朝食を食べよう 」ということをメディアを通して発信し、それ以来、朝にパンを食べる文化が定着しました。
これが功を奏してトースターは大量に売れ、その後ケロッグ社も同じように続き様々な功績を残したのですが、そのどちらもきっかけを作った第一人者は「エジソン」だそうです。
要は商品を売る為に朝食文化が始まったと言ってもいいでしょう。
②食品&医療業界による経済効果
そもそも我々生物は、食べれば食べるほど病気を発症しやすくなります。
食べる事は人類にとって必要な事ですが、口にすればその分、内臓機能だけでなく様々な身体の細胞も活動を始めます。
適度な量であればそこまで問題ではなくても、たくさん食べ過ぎれば消化の為にたくさんのエネルギーが必要ですし、それだけカロリーを摂取すれば肥満の要因にもなります。
そして毎日三食食べれば、一日のうちに内臓を休ませる時間が短い為、常に働き続けなければいけません。
それは機械で言えば定期的にメンテナンスをせずに、常にフル回転で機械を動かしているようなものです。
同じように人間も定期的にメンテナンス(休息や断食)をしないと、いつかは故障(病気)してしまいます。
また、日本国内における朝食によって得られる経済効果は、『年間約1.5兆円』にも及ぶと言われています。
要は人々にたくさん食べてもらって消費してもらえば食品会社は儲かり、それによって病気になる人が増えれば今度は医療業界が儲かりますよね。
ある意味、会社の売上の為、経済発展の為に朝食文化を根付かせたとしたら、成功例の一つと言えるのではないでしょうか。
ここで海外に存在する、食に纏わることわざを紹介しましょう。
- 1日3食のうち、2食は自分のため、1食は医者のため(ドイツ)
- 人間は食べる量の4分の1で生き、4分の3は医者のために食べる(古代エジプト)
現代社会において昔よりも運動量が少ないことや、カロリーの高い食品をいつでも口にできることを考えると、一日三食が本当に必要なのか少しでも疑問に思うようになりましたか。
食べ過ぎは身体を壊すというのは大昔から言われています。
でも、もしその事実を多くの人達が知ってしまえば、食の消費が減り病気になる人も減りますよね。
そうなれば企業や業界全体に悪影響を及ぼす訳であって、そうならない為にも、うまく国民をマインドコントロールする必要があったという説も、あながち間違いではないかもしれませんね。
【重要】朝食抜きの正しい始め方
では今まで朝食を食べてきた人達は、どのように挑戦していったらよいのでしょうか?
初めて実践する方の為に、身体が慣れるまでに必要な2つのポイントを紹介していきましょう。
①朝食の量を段階的に減らしていく
今まで当たり前のように朝食を食べていた人が、いきなり止めるのはかなり辛いと思うので、少しずつ減らしていくのがポイントです。
茶碗一杯のお米だったら半分にしたり、パンなら半切れ、もしくはシリアルに変えるなど、段階的に減らしていかないと身体も脳も対応できずに余計ストレスが溜まると思います。
なので個人的に最もオススメなのは朝にフルーツを食べること。
海外でも「朝のフルーツは金」と言われるほど、ヘルシーで栄養もしっかり摂れるのでオススメです。(※果物の種類によっては朝食べない方がいい物もある)
②寝起きの水を必ず一杯飲む
寝起きに飲む水は、健康維持はもちろん美容にも効果絶大です。
どうして大事なのかと言うと、
このような効果以外にも腸の動きを良くして自律神経を整えたり、肌荒れや吹き出物が解消されてお肌の調子も良くなります。
よく寝起きにお茶やコーヒーを飲む人がいますが、利尿作用が高いことから水分補給には適しません。
また寝起きは内臓もフル回転で働いていないので、必ず「 常温の水、もしくは白湯 」を飲むようにしてください。
オススメは温度調節が気軽にできるウォーターサーバーですが、無い方は浄水器を付けた水道水、もしくはペットボトルの水でもいいでしょう。
とにかく毎日起きたら水を飲むと言うことだけは徹底してやってみてくださいね♪
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まとめ
今回は朝食を食べた方がいいのか、食べない方がいいのかについて僕個人の意見をまとめましたが、いかがだったでしょうか。
もちろん今回紹介した内容は全ての方に当てはまる話ではなく、人によっては仕事などで生活習慣が不規則な方もいることでしょう。
そういった方があえて朝食を抜く必要性は無いと思います。
僕が最も伝えたいのは、1日の中で食べ過ぎてしまうことによる身体への影響なんです。
1日3食でも少量をバランスよく摂取してる人なら影響は少ないですが、偏った食事で1日3食お腹いっぱい食べているような人は、常にリスクと隣り合わせ状態だと言えます。
要は自ら病気になる選択をしているようなものです。
そういった意味で唯一食事を抜きやすいタイミングが朝食であり、ダイエット効果はもちろん、美容にもいいので興味のある方はぜひ参考にされてみてください。
では今回も読んで頂きありがとうございました。
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