冬の寒さ対策に欠かせないものと言えば「ヒートテック」ですよね。
実際に着てみると暖かく感じるし、無いと物足りないという方も多いでしょう。
でも、ヒートテックがなぜ暖かくなるのかご存知ですか?
仕組みを知れば知るほどに着ることによる危険性や、メリットばかりではないことが明確に分かってきます。
そこで今回はヒートテックの基礎知識から、なぜ問題なのかを含めて冬の冷え対策を解説していきたいと思います。
【結論】肌が弱い方はヒートテックを着ない方がいい
ネットで検索すると、ヒートテックの危険性について述べている記事がたくさんありますが、結論として特に気にする必要はありません。
なぜならヒートテックを開発している企業も、様々なユーザーに合わせてたくさんの方に着てもらえるよう研究し尽くしており、一般の方が着る分には問題ないでしょう。
しかし「一部のユーザー=敏感肌の方やアトピー持ちの方」または「お子様や健康を気にする方」は避けておいた方がいいと思います。
そもそもヒートテックは天然の繊維ではなく、化学合成繊維を使用しているので、肌に合わない人が一定数いるのは事実です。
そのような方は、普段から食べ物や身体に触れる物にも気をつけているでしょうから、ヒートテックなどの合成繊維が体に合う訳がありません。
また敏感肌だと思っていない方でも、着ているうちに肌が赤くなってきた、痒みが止まらないなどの異常を感じたら即座に止めるようにしましょう。
他にも小さいお子様や健康を気にする方も、化学物質に対して敏感な為、できれば綿やシルクなどの天然成分の衣服を着た方が安全です。
ではヒートテックの何が問題なのでしょうか?キーワードは、やはり素材である合成繊維に理由があります。
ヒートテックの素材が逆に身体を冷やす
ではヒートテックの素材を確認してみましょう。
- ポリエステル/34%
- レーヨン/34%
- アクリル/27%
- ポリウレタン/5%
これらの素材は、吸水性・速乾性・耐候性・保温性に優れており、手触りがよく、着崩れしにくいのがメリットです。
また最近の衣服の80%以上が合成繊維を使用している為、誰もが素材自体に慣れていると思います。
しかし、これらの合成繊維を着続けることによる弊害があるのも事実です。
例えば、最近よく使われる「レーヨン」という素材がありますが、肌触りが良く、吸水性が高いというメリットがあります。
でも実は、ある程度まで吸水すると、放出しにくくなるという特性があるのです。
これは今回のテーマにも大きく関係する話であり、そもそもヒートテックには身体から発する水蒸気を吸水して発熱する機能が備わっています。
その結果ある程度の水準まで吸水→放出の機能が働きますが、汗をかいた量が多いと吸水率が飽和し、なかなか乾かないまま着続けることになるのです。
つまり、汗冷えを起こして体温の低下に繋がるということ。
身体を温める為に着ていたヒートテックが、逆に身体を冷やして体調を悪化させる可能性があるのです。
特に運動する時に着用すると、汗をかく程にどんどん冷えが進行してしまう為、運動時の着用は避けた方がいいでしょう。
これはレーヨンだけに限らず、合成繊維特有の性質でもある為、メリット・デメリットを理解したうえで着るタイミングを間違わないようにすることが大切です。
合成繊維による肌への影響
基本的に、合成繊維に使われる化学物質が肌から吸収することは無いと言われていますが、それは一般的な話であって一部の人には当てはまりません。
実際に食べ物や肌に触れる物には気をつけているのに、「肌荒れがひどい」「痒みが止まらない」という方もいて、それらの原因が普段着ている衣服だったという話もよく聞きます。
他にも一部の専門家やお医者さんの中には「経費毒」による影響を懸念する声もあり、身体の部位によって化学物質の吸収率が違うことも分かっています。
引用元:https://www.genoa.jp
もし下記のような症状が急に出た方は、普段着ている衣服に合成繊維が含まれていないか確認してみてください。
- 炎症
- 痒み
- 痛み
- 頭痛
- 呼吸困難
- 吐き気
そもそも、なぜこれらの症状が出るのかというと、合成繊維特有の吸湿発熱効果による影響であり、強制的に肌の水分を奪って乾燥しやすくなること。そして肌の保護機能を低下させることが原因です。
つまり衣服によって皮膚の水分量をコントロールできなくなり、炎症などの症状を引き起こしてしまうのです。
なので特に敏感肌の方やアトピー持ちの方は、触れる物による影響を受けやすい肌質である為、合成繊維が含まれるヒートテックは避けることをおすすめします。
体温調節の乱れが様々な病気を引き起こす
先ほどもお伝えした通り、ヒートテックは人によっては合わない人がいること、そして着るタイミングを間違わないことが大切です。
そもそも人間は、体が暑くなれば発汗するようにできていますが、それは体温調節が主な目的です。
汗の最も重要な役割は体温の調節機能です。気温の上昇や運動、カゼの発熱などで体温が高くなった時に発汗は起こります。汗の水分が皮膚の上で蒸発するときに熱が奪われ(気化熱)、それによって体温を36.5℃前後に保つことが出来るのです。
引用元:南東北
寒い季節は寒さに耐えられる体に、暑い季節は暑さに耐えられる体へと自然と変化しています。
でももし、衣服によってその機能を阻害してしまう可能性があるとしたら。
免疫力や代謝機能が低下し、様々な症状を引き起こして、自律神経失調症などの重い病気になる可能性もあります。
また冷え性や低体温の方は、下記のような症状(病気)にも気をつけるようにしてください。
- シミ・シワ
- 生理不順
- 肥満
- 下痢
- 便秘
- 不眠症
- 花粉症(アレルギー)
- 風邪
- 糖尿病
- 癌
冷えは様々な病気を作り出す要因の一つであり、体を温める衣服はもちろん、普段の食事に気をつけることも忘れないようにしましょう。
ヒートテックの代わり→無印良品のTシャツがおすすめ
僕自身もヒートテックが肌に合わないので、実店舗やネットで色々と探し回りましたが、結局合成繊維を使っていない代わりになる物はありませんでした。
もちろん綿100%のTシャツはどこにでもあるのですが、暖かさを感じるかと言うと微妙なところ。。
そこで見つけたのが無印良品に売っていた「綿であったかインナー」でした。
しかもオーガニックコットン100%使用なので安心して着ることができます。
女性物はコーディネートに合わせられるよう、タンクトップ・八分袖・長袖が選べるのが魅力的ですね。襟の部分もUネック・Vネック・ハイネックが用意されています。
男性物は半袖と長袖から選べるようになっており、シャツにも合わせられるようUネックやVネックが用意されています。
そこで僕も長袖を購入してみました。
実際に着てみるとポリエステルが少し入っているからか、すごく伸びて体にフィットするのが良い感じです。
また思っている以上に暖かさを感じることができ、正直ヒートテック程ではないですが、一般的な綿のTシャツよりも十分な温もりを感じることができます。
暖房が入った室内であれば、これ一枚に羽織る物があれば十分ですね。
そして何より、多少の合成繊維が使われているとは言え、93%がオーガニックコットンなので、肌に優しく、肌への負担が少ないのが一番のメリットではないでしょうか。
ぜひヒートテックの代わりになる物をお探しの方は、安いうえに高品質な無印良品の「綿であったかインナー」を試してみてください。
冬の冷え対策には食事が最も大事
冷え対策に衣服はもちろん大切です。しかしそれ以上に食べる物にも気をつけなければなりません。
以下で何を食べればいいのかを詳しく解説しますが、それ以上に体を冷やす物を食べないように意識することが重要です。
身体を冷やす食べ物
- トマト
- キャベツ
- レタス
- きゅうり
- なす
- 豆腐
- バナナ
- パイナップル
- 白砂糖(スイーツ)
- アイスクリーム
基本的に体を冷やす食べ物は夏に収穫できる野菜や、暖かい地域(国)で穫れる果物などが多いです。
またスイーツやアイスクリームに使われる砂糖類は体を冷やす作用があり、特に精製した白砂糖に関しては糖以外の栄養素が入っていないので、体にとってあまり良い物ではありません。
もちろんストレス解消に少し食べる程度なら良いですが、日常的に食べている人は冷えの原因を自ら作ってしまっているので注意しましょう。
身体を温める食べ物
- にんじん
- かぼちゃ
- 大根
- ごぼう
- 長ネギ
- 味噌
- 納豆
- キムチ
- 生姜
逆に体を温める食べ物は根菜類に多く、冬の寒い時期に穫れる物が多いです。また発酵食品も効果的で、腸内環境を整えて免疫力アップにも役立つのでおすすめ!
冬の寒い時期に鍋を食べるのは、野菜だけでなくお肉や魚介類の栄養を一気に摂れるし、しかも体を温めてくれるので一石二鳥なんですね。
また飲み物は白湯、もしくは常温のお茶、紅茶、コーヒーを飲むように心掛けましょう♪
まとめ
今回はヒートテックの危険性について解説させて頂きました。
最後に、やはり外的要因(衣服等)で冷えを解決するのはどうしても限界があります。それよりも体の内側から改善する方法を考えた方が圧倒的に効率が良いです。
- 身体を冷やさない食事を心がける
- 適度な運動で身体の芯から温める
食事で冷えを改善するのはもちろん、運動して筋力をつければ体温が上がるので、寒さに負けない体を作ることができます。
外に出ない、筋力をつけない生活を続けていると、免疫力を下げ、風邪やウイルスの影響を受けやすくなる為、軽い散歩でもいいので体を動かすよう心掛けましょう。
また自宅にいる間は、Youtubeで筋トレやヨガの動画がたくさんアップされているので、時間がある時に見様見真似でやってみるのもいいと思います。
ぜひ参考にしてみてくださいね。読んで頂きありがとうございました。
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