塩には本物と偽物がある|危険な商品に騙されない!正しい選び方

皆さんは塩の大切さについてどこまで理解されていますか?

もしかして塩なら何でも良いと思ってませんか?

 

塩は人間が生きるうえで、なくてはならない重要な食材。昔から日本の料理には塩が多く使われ、発酵食品や保存食、寿司などの伝統食には欠かせないものです。

しかし現在使われている塩のほとんどが”偽物”であり、正しい製法で作られた塩が減ってきています。

 

そこで今回は、本当に美味しい塩の見分け方や、偽物の塩を摂る事による危険性について解説していきましょう。

 

市販で販売されている多くの塩が偽物

実は、市販で販売されてる塩のほとんどが”本物の塩ではない”ことはご存知ですか?

古来から日本では岩塩の資源が無い為、海水を煮詰めて作られていました。しかし燃料や道具などのコストかかかるので、大規模な生産には向きません。

 

そこで開発された方法が「イオン交換膜製塩法」です。

大きな容器の中に海水を入れ、プラスイオンしか通さない膜とマイナスイオンしか通さない膜を交互に置きます。 ここに電気を流すと、塩素イオンとナトリウムイオンは、それぞれが逆の方向に移動し、膜に止められます。すると図のように、膜と膜との間に濃い塩水ができる層と、薄い塩水の層とに分かれるのです。 これで濃い塩水がとれます。 この海水を、従来の平釜より効率のよい真空蒸発釜で煮詰めて作られるのが、食塩です。

引用元:東京ソルト株式会社

 

上記の内容を簡単に説明すると、海水から「塩の成分だけを取り出す方法」を使って、食塩(精製塩)を作っているのです。

しかし製造する過程で、海水に含まれるあらゆる不純物が取り除かれる為、塩化ナトリウム以外のミネラル分がほとんど残っていません。

 

つまり塩を摂る最大の目的である「ミネラルを補給する役割」が全く機能しないことになります。

ミネラルの大切さに関しては下記の記事を参照してください。

ミネラル(mineral)は、一般的な有機物に含まれる4元素(炭素・水素・窒素・酸素)以外の必須元素である。無機質、灰分(かいぶん)などともいう。

糖質、脂質、蛋白質、ビタミンと並び五大栄養素の1つとして数えられる。日本では13元素(亜鉛・カリウム・カルシウム・クロム・セレン・鉄・銅・ナトリウム・マグネシウム・マンガン・モリブデン・ヨウ素・リン)が健康増進法に基づく食事摂取基準の対象として厚生労働省により定められている。

生物の種類や性別、成長段階によって必要な種類や量は異なる。すべての要素は適度な量を摂る事が良く、欠乏症だけでなく過剰摂取も病気の原因ともなる。

ミネラルは人の体内で作ることは出来ないため、毎日の食事からとる必要がある。

引用:Wikipedia

 

ここで大切なポイントは、人間の体内でミネラルを生成する事ができないという点。

だからこそ栄養豊富な塩を摂ることは健康である為に重要であり、正しい製法で作られた商品を選ぶ必要があるということです。

 

オースティン君

実は最近の研究結果でも、高血圧の原因の98~99%は塩分の摂りすぎによるものではないということが証明されています。

むしろミネラルを削ぎ落とした精製塩や、化学調味料がたっぷり入った塩の方が体への負担が大きいんですね。

 

ミネラルが豊富な塩を選ぶべき理由

ミネラルは人間の臓器や細胞の活性化、歯や骨の形成など、生命活動に大きく関わる成分です。

現時点で地球上に存在するミネラルは114種類にも及びますが、最低限摂るべき必須ミネラルは16種類だけでOK。

 

しかし現代人の食生活において、十分なミネラルを摂取することが難しく、加工食品や添加物などの合成化学物質の影響で、私達の体は栄養失調状態だとも言われています。

なので意識的にミネラルを多く含む物を食べるようにし、どの食材にどんな成分が含まれているのかを把握しておくことが大切なのです。

 

ではもし体内のミネラル分が不足してしまうと、一体どうなってしまうのでしょうか。

  • 疲れやすくなる
  • アレルギー
  • 便秘
  • 不眠
  • うつ病
  • 高血圧
  • 骨粗しょう症
  • 糖尿病
  • ガン

 

このように様々な症状を引き起こし、最終的には重い病気を患う可能性もある為、ミネラルを積極的に摂ることが結果的に自分の体を守ることに繋がるのです。

 

塩に含まれるミネラルの役割

 

オースティン君

では塩に含まれるミネラルがどんな役割を担っているのか、すごく大切なポイントなので確認していきましょう。

 

  • 【カルシウムやリン】
    骨や歯を作り丈夫にする
  • 【ナトリウム】
    細胞内液のPHや浸透圧を整える
  • 【マグネシウム】
    酵素を活性化させる
  • 【カリウム】
    細胞内液のPHや浸透圧を整える

 

セイラちゃん

また海塩以外にも、ミネラルを多く含む食材があるから、日常的に摂取することでミネラル不足を解消することができるよ♪

 

  • 【ナトリウム】
    わかめ、魚介類など
  • 【マグネシウム】
    わかめ、昆布、小麦胚芽、ビール酵母、そば、豆腐など
  • 【カリウム】
    昆布、小麦、干しぶどう、山芋、ほうれん草など
  • 【カルシウム】
    ひじき、ゴマ、わかめ、切干大根、小松菜、豆腐など

 

食塩・海塩・岩塩の違い

では食塩・海塩・岩塩にはどのような違いがあるのでしょうか?それぞれ下記にまとめました。

 

食塩の特徴

  • 塩化ナトリウムの純度が99%以上
  • 炭化マグネシウム約0.4%
  • 輸入された天日塩や岩塩が原料
  • 精製塩とも呼ばれている
  • ミネラル分がほとんど除去
  • 舐めると辛い味がする

 

海塩の特徴

  • 海塩は塩化ナトリウムの純度が約80%
  • マグネシウム・カリウム・カルシウムなどのミネラルが豊富
  • ミネラルやマグネシウムが豊富
  • 天日干し・海水を煮詰めて生成
  • 甘味があってまろやかな味が特徴
  • 料理に使いやすい

 

岩塩の特徴

  • 海塩に比べるとミネラル含有量が少ない
  • 大昔の海水が結晶化して作られた岩石の一種
  • 形成時期に200万年から5億年前にも及ぶ
  • 世界の生産量の約3分の2は岩塩から作られている
  • 淡いピンク色、黒、黄色など様々な色がある
  • スパイスのような味わい

 

オースティン君

これらの説明で理解してもらえたと思うけど、どれにするか悩んだら、とりあえず「海塩」を選んでおけば間違いないよ。

味に馴染みがあることはもちろん、旨味と甘味のバランスがよく、栄養豊富で料理にも扱いやすいからおすすめ♪

 

塩の適正摂取量+食品に含まれる塩分量

一日当たりの塩の適正摂取量に関しては、厚生労働省が公表している数値を目安にして頂ければいいでしょう。

  • 男性が8.0g未満
  • 女性は7.0g未満

 

また人間の体は約60%が水分で出来ており、その内、塩分は約0.85%と言われています。

つまり適切な塩分量を計るには「水分量(体重の約60%)×塩分濃度(0.85)」の計算式で求めることができる為、興味がある方はご自身の体に最適な量を計算してみてください。

 

ではもう少し分かりやすく説明する為に、食材それぞれに含まれる塩分量を表にまとめました。

食材 塩分量
醤油(小さじ1) 1g
味噌(小さじ1) 0.5~0.8g
和風だしの素 1.2g
マヨネーズ(小さじ1) 0.1g
カレールー(1片) 2.1g
たらこ(1腹) 2.3g
梅干し(1個) 2.9g
カップラーメン 5~6g
食パン(1枚) 0.8g
おにぎり(1個) 1.3~1.8g
ハンバーガー 1.4~1.8g
コンビニ弁当 3~5g

 

オースティン君

このように、私達が知らないうちにたくさんの塩分を摂取していることが分かりますよね。

また、ただ単に減塩すればいいという訳ではなく、加工食品に含まれる精製塩を摂っている人は、塩分以外の化学物質による影響も懸念されるので注意が必要です。

なので摂取量のバランスを考えながら、質の良い塩を適量摂ることが現代人に最も求められているんだと思います。

 

正しい塩の選び方&おすすめの塩

では最低限、下記の4つの塩の中から選ぶこと。逆に言うと、この表記がされていない物は買わないでください。

  • 天日塩
  • 平釜塩
  • 岩塩
  • 湖塩

 

これらは「自然塩」と言われ、ミネラルも栄養価も豊富なのが特徴です。

自然塩(しぜんえん)とは、学術用語ではないため明確な定義はないが、 一般的には、

・にがりが多い塩
・湿った塩
・加熱処理されていない塩
・岩塩など自然に結晶化された塩
・塩田で作った塩

などを指すことが多く、こういった塩を「自然塩」と称する運動により一般に定着した。

引用元:Wikipedia

 

これらの塩は直接舐めてもいいのですが、料理に使うと旨味が増すので、普段の料理が更に美味しくなります。

 

では早速、当サイトおすすめの塩を紹介していきましょう。

どれも極端に値段が高くなく、ミネラルが豊富かつ健康にも良い良質な塩なので、ぜひ使ってみてくださいね。

 

【おすすめ①】ぬちまーす

「ぬちまーす」は、沖縄の美しい海水100%(宮城島)から世界初の常温瞬間空中製塩法から生まれた、海洋成分を豊富に含む海塩です。

小麦粉みたいにサラサラの粉状の塩で、塩分が一般的な食塩よりも25%も低いうえに、21種類もの豊富なミネラル分を含んでいます。

肉料理や和食など幅広く使えるのでおすすめ♪


 

【おすすめ②】ゲランドの塩

海水を塩田に引き込み、太陽と風の恵みだけで結晶化した顆粒状の海塩です。

塩田由来の滋養を含んだ力強い味わいがあり、あらゆる料理や炒め物の味付けに最適。多くの料理人が愛用していると言われるほど、味と価格、使い勝手が全て整っています。

天日干し塩田の塩なので、マイルドながらも豊富なミネラルを含んでいるので健康にも◎。

 


 

【おすすめ③】カマルグフルールドセル 天日塩

ブルターニュ・ゲランド産の塩は、結晶化させるための塩田の土質が粘土質のため少し灰色がかっていますが、 カマルグはまったく精製していなくても真っ白な塩です。

地中海の海水を塩田に引くと春から夏にかけて太陽と風により海水が濃縮され、塩田の水面に現れた結晶を伝統に習って、手作業で採塩されたこだわりのある塩になります。

繊細で洗練された風味が魚や肉料理の味を引き立たせ、フランチやイタリアンなどの洋食に合わせやすいのが特徴です。


 

【おすすめ④】奇跡の岩塩

4億年前のヒマラヤ山脈から採掘された、パキスタン政府公認の最高品質岩塩です。

岩塩の中にはピリッとした塩辛さを感じる物がありますが、こちらは甘味が強くマイルドな印象で、和食にも合わせやすいのが特徴。

また小分け用の袋とスプーンが同封されており、たくさんの量が入っている割には高くないのが親切で◎。

 


 

まとめ

 

今回は私達が生きていくうえで最も大切な、塩の真実に関して解説させて頂きました。

料理などに使って美味しく食べることはもちろん、ミネラル分を補給することによる健康維持にも役立つので、ぜひ良質な塩を使うように心掛けてみてください。

 

健康食品は比較的コストがかかるのがデメリットですが、塩は高い物でも1,000円前後で購入できる為、他の物を節約してでも良い物を選ぶようにしましょう。

では今回も読んで頂きありがとうございました。

 

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