女性がメイクする際に当たり前のように使っている日焼け止めですが、一部の商品に危険な成分が含まれていることはご存知ですか。
むしろ塗ることによって肌荒れを誘発したり、病気を患う可能性すらあると言われています。
なので商品を購入する前に正しい知識を身につけることが大切で、「有名だから」「CMで紹介されてたから」という理由だけで買わないようにしてください。
そこで今回は、日焼け止めの正しい選び方や、肌に優しい日焼け対策について解説していきたいと思います。
そもそもなぜ日焼け止めが必要なのか
そもそもなぜ日焼け止めが必要なのかというと、「肌の火傷・ダメージ・皮膚ガン等を防ぐ」のに必要だからです。
紫外線が肌に当たりダメージを受けることで「メラニン」を生成し、これによって紫外線を吸収してくれることから肌が黒くなります。
また目が紫外線を感じると、脳からメラニンを生成するよう指示が出ます。その結果、直接的に肌に紫外線が当たっていなくても、日焼けしたように肌が黒くなってしまうのはこのためなんですね。
なので欧米人がサングラスをかけているのはファッションというより、目を守る為、そして肌にダメージを与えない為にかける必要があるということ。
更に年齢を重ねるのと同時に紫外線による影響が積み重なり、シミ・シワ・たるみなどの老化の原因や、皮膚ガンを患う可能性も出てきます。
実際に皮膚ガンの罹患率によると、日本人の人口10万人あたり約10人の確率で発症すると言われていて、それに対して白人は10万人あたり200人以上という報告もあります。
つまり日焼け止めを含めた紫外線対策は、自分の健康を守る為、そして老化・美容を気にする方であれば誰もがやるべきことなんですね。
日焼け止めの基礎知識
実は紫外線にもいくつか種類があり、その中でも私達の肌に影響を与えるのが「A波」と「B波」です。
引用元:tenki.jp
「A波」は肌の奥の真皮まで届く性質があり、コラーゲンやヒアルロン酸を作り出す細胞にダメージを与え、シミ・シワ・たるみの原因を作り出します。
「B波」は肌の表皮で吸収されるので真皮まで届くことは無いが、細胞を傷つけることで火傷のように赤く炎症したり、シミやソバカスの原因を作り出します。
そこで重要な指標になるのが日焼け止めに記載されている「PA」と「SPF」です。
「PA」が「A波」、「SPF」が「B波」を防ぐ効果があり、「数値,+」の数が多いほど、何も塗らない時と比べて最大8倍以上の効果があると言われています。
日焼け止めの種類に応じた使用目安は下記の通りです。
- 日常生活 / PA+,SPF10~20
- スポーツやレジャー / PA++,SPF10~30
- 炎天下 / PA+++,SPF30~50+
ただし、日焼け止めを塗ることが必ずしも正解ではなく、商品に含まれる危険な成分や、日光に当たらな過ぎにも気をつけなければなりません。
そこでどんなことに注意すればいいのか、下記で詳しく解説していきましょう。
日焼け止めを塗るリスク
人体・環境に悪影響を与える紫外線吸収剤
市販で売られている日焼け止めには様々な成分が配合されていますが、その中でも特に気をつけてほしいのが「紫外線吸収剤」です。
紫外線吸収剤は肌の表面で紫外線のエネルギーを吸収し、熱などにエネルギー変換して、皮膚の細胞に影響を与えるのを防ぐ目的で使われています。
しかしこれらの成分が原因で肌荒れを引き起こしたり、経皮毒による妊婦・胎児への影響、発ガン性などとの関連性も疑われているのです。
特に気をつけてほしい成分が「メトキシケイヒ酸エチルヘキシル」と「オキシベンゾン」で、環境ホルモン物質の可能性があると危惧されています。
~環境ホルモンとは?~
生体の複雑な機能を調節するために重要な役割を果たしている内分泌系の働きに影響を与え(内分泌かく乱作用)、生体に障害や有害な影響を引き起こす作用を持つ物質です。
引用元:農林水産省
またこれらの成分を肌に塗った状態で海に入ることで、サンゴ礁を含めた海洋生物に多大なる影響を与えていて、実際に世界各国で使用を規制する流れが強まっています。
日光に当たらない事による影響
紫外線対策は肌を守る為に大切なことではありますが、かと言って過度に日光に当たらないのは逆効果です。
人間は一定時間日光に当たることで体内にビタミンDを生成する働きがあり、これによって骨・歯を丈夫にし、生活リズムを整え、精神の安定に必要なものと言われています。
つまり、日光に一切当たらないのは生体的に問題がある為、短時間の日光浴やお散歩で適度に浴びることをおすすめします。目安の時間は下記の通りです。
- 夏 / 木陰で30分
- 冬 / 1時間程度
日焼け止めが皮膚ガンを誘発している!?
90年代のアメリカでUV化粧品の流通量が増加すると共に、黒人の皮膚ガン患者が急増したというデータがあります。
一般的に黒人はメラニンが多く、紫外線に強い傾向があるのですが、アフリカに住む黒人の皮膚ガン発症率は低いのに、アメリカに住む黒人の皮膚ガン発症率が上昇しているのです。
またアフリカ系アメリカ人女性は乳癌、男性には前立腺癌が多く、これらの主な原因として「ビタミンD不足」が挙げられています。
つまり、肌の色が濃い人種ほど日光に当たる時間を長く取る必要がある為、過度な紫外線対策は人体に悪影響だと言われているのです。
もちろん私達黄色人種と黒人は体質が大きく違うとは言え、ある程度日光に当たることを推薦されているのはこのためなんですね。
正しい紫外線対策
肌に優しい紫外線対策として、これから説明することを上から順番に行うようにしてください。
実は日焼け止めを塗ることは最終段階であり、直接紫外線が当たらないように工夫することが最も重要だよ♪
紫外線が強い時の外出を避ける
紫外線は季節や時間帯によって強さが違う為、下記のポイントを抑えたうえで外出をするようにしましょう。
- 4~10月が最も強い
- 10時~16時が最も強い
仕事や友人と会う場合は仕方が無い場合もあるとは思いますが、紫外線による影響を考えるなら、せめて真夏の10~16時の間の外出は控えるようにしてください。
帽子・日傘などを活用する
紫外線による影響を減らすには、直接肌に当てない工夫をすることが大切です。それには下記の物を有効活用しましょう。
- 帽子
- 日傘
- サングラス
- UVカットアームカバー
- ラッシュガード
おすすめの紫外線対策用品
状況によって日焼け止めを使い分ける
日焼け止めは「PA」と「SPF」の数値が高いほど効果を発揮しますが、肌への刺激が強過ぎたり、白く残りやすいなどのデメリットもいくつか挙げられます。
なので先ほど説明した通り、環境や状況によって使い分けることが大切です。
- 日常生活 / PA+,SPF10~20
- 軽いスポーツやレジャー / PA++,SPF10~30
- 長時間炎天下にいる場合 / PA+++,SPF30~50+
また敏感肌の方や小さいお子さんが日焼け止めを使用する場合は、敏感肌用の紫外線吸収剤が入っていない物(紫外線散乱剤はOK)を選ぶようにしてください。
※合成界面活性剤が配合されていても大丈夫?
多くの日焼け止めには合成界面活性剤が使用されており、肌馴染みや持続力を保つ為には必要な成分です。
ただ敏感肌の方は「極力使いたくない!」と思うかもしれないですが、日焼け止めの場合、配合されていないと効果を発揮することができません。
その理由は、合成界面活性剤が入っていることで汗や皮脂で流れにくくなり、紫外線をカットする効果が持続しやすいからです。
つまり合成界面活性剤にはメリット・デメリットがある為、配合されていてもなるべく肌に残りにくい物、そしてお使いの石鹸で簡単に洗い流せる程度の商品を購入するようにしましょう。
敏感肌の方におすすめの無添加日焼け止め
先ほども説明した通り、日焼け止めで100%無添加の商品は効果の持続力に問題がある為、あまりおすすめできません。
なのでここでは、極力肌に負担をかけない物、安全面に配慮した日焼け止めを紹介していきましょう♪
ロベクチン プレミアムUVディフェンス
紫外線対策 | SPF50+ PA+++ |
---|---|
スキンタイプ | 敏感肌 |
香り | 無香料 |
無添加 | 紫外線吸収剤・パラベン・フェノキシエタノール・油系界面活性剤・発がん性物質 |
通常価格 | 4,500円(税込) |
公式サイト |
おすすめポイント
- 企業コンセプトが”抗がん剤治療・放射線治療による酷い肌トラブルに悩む方でも安心してケアできる保湿剤”
- 肌の奥底まで浸透するロングUVAを徹底的に防ぐ
- SPF・PAの数値が高い割に紫外線吸収剤が含まれない
- ミツロウ・アロエベラ葉水などの100%ミネラル成分を配合
- 日焼け止め特有の香りが苦手な方におすすめ
- 肌馴染みが良くベタつかない&白く残りにくい
- お使いの石鹸で簡単に洗い落とすことが可能
【NEW】ロベクチン エッセンシャル アクアUVプロテクター
2020年3月、安全性に配慮したロベクチンの日焼け止めが更に進化して誕生!
国内最高基準の「SPF50+ PA++++」でありながら、ノンケミカル処方×100%ミネラルフィルターの低刺激設計を実現。
また従来と大きく異なる点として、紫外線だけでなくPM2.5などの大気中の汚染物質からも大切なお肌を守ります。敏感肌の方や慢性的な肌荒れで悩まれている方におすすめの商品です。
→エッセンシャル アクアUVプロテクターのお申し込みはコチラ
ヴェレダ エーデルワイスUVプロテクト
紫外線対策 | SPF38 PA++ |
---|---|
スキンタイプ | 敏感肌 |
香り | 柑橘系の爽やかな香り |
無添加 | 紫外線吸収剤、合成保存料、合成香料、鉱物油不使用 |
通常価格 | 2,530円(税込) |
公式サイト |
おすすめポイント
- 生後1ヶ月の赤ちゃんから大人までお使いいただける天然由来成分100%の日焼け止め
- 年々成分を見直し、進化を続けるオーガニックブランド
- 敏感肌にも優しいエーデルワイスの成分を贅沢に配合
- ベースメイクの最初の化粧下地に最適
- 爽やかな柑橘系の香りが◎
- 肌馴染みが良くベタつかない&白く残らない
- お使いの石鹸で簡単に洗い落とすことが可能
インナーパラソル16200
紫外線対策 | 飲む紫外線対策 |
---|---|
スキンタイプ | 特に無し |
有効成分 | ナリンゲニン・カルノシン酸・カルノソール・パインセラ・コプリーノ・ビタミンC・ビタミンP |
通常価格 | 7,560円(税込) 初回限定:1,089円(税込) |
公式サイト |
おすすめポイント
- 体の内側から大切なお肌を守るサプリメント
- 1袋にニュートロックスサン®が7,500mg配合
- 継続摂取の結果、12週間後にはメラニン量・肌の明度の数値が改善
- 臨床評価試験を実施し、医学誌にも掲載
- 日焼け止めの補助に最適
- 継続することによって効果を実感
日焼け対策に効果のある食べ物
実は日焼け対策に効果のある食べ物が存在します。
もちろんこれらを食べたから100%防げる訳ではないですが、日光に対する耐性が付くと言われている為、あまり日焼け止めを塗りたくない方はぜひ参考にしてくださいね♪
お肉・お魚
お肉・お魚にはお肌の基礎を作る豊富なタンパク質が含まれており、紫外線の耐性、日焼け後の修復に欠かせない栄養素です。
特にサバ・鮭・イワシなどには、日光から肌を守る不飽和脂肪酸やビタミンが豊富なので、暑い夏の時期は積極的に摂ることをおすすめします。
赤い野菜・果物
トマトやスイカなどの赤い野菜・果物には多くのリコピンが含まれており、このカロテノイド色素が真夏の強い日差しから身を守ってくれると言われています。
日光に対する耐性を上げたい方におすすめの食べ物です。
緑黄色野菜
ニンジンやオクラなどの緑色の野菜には「βカロチン・葉酸・ビタミンA,C,E」を豊富に含んでおり、日焼け防止だけでなく、皮膚ガン予防、日焼けした肌を修復する効果があります。
お茶
お茶には豊富なカテキンが含まれており、紫外線を浴びることで発生する活性酸素を抑制し、シミ・シワなど肌の老化を防ぐ効果があります。
アーモンド
アーモンドには老化の原因である活性酸素の発生を抑えるビタミンE、高い抗酸化作用を持つケルセチンを豊富に含んでおり、お肌のターンオーバーを正常化させる働きがあります。
ダークチョコレート
カカオ70%以上のダークチョコレートには、お茶の4倍のポリフェノールやカテキンが含まれており、日焼けに対する耐性を強める効果があると言われています。
ラズベリーシードオイルに日焼け止め効果はある?
「ラズベリーシードオイルなどの天然オイル」が、日焼け止めとして活用できる話をご存知でしょうか。
肌に優しく、「SPF28~50, PA++」の効果も期待できると言われていて、一時期、敏感肌の方を中心に話題を呼んでいました。
結論から言うと、確かに油脂に紫外線吸収作用があるので、多少の効果があるとは思いますが、やはり過度な期待をしない方がいいです。
なぜなら紫外線を浴びることで油脂が酸化してしまい、その化学反応が肌に悪影響を及ぼすから。
その結果、肌荒れなどを更に誘発する可能性もあるので、短時間の使用や、お試し感覚で塗ってみるのがおすすめ。作り方は下記の通りです。
◆材料◆
・精製シアバター 小さじ1
・レッドラズベリーシードオイル 小さじ1
・エマルシファイイングワックス(乳化剤) 小さじ2/3
・濃グリセリン 小さじ1
・オーガニックローズウォーター 30ml
・二酸化チタン 小さじ1
・酸化亜鉛 小さじ1
・精油 4滴◆道具◆
・ビーカー2
・泡立て器
・計量スプーン◆作り方◆
1.☆精製シアバター、オイル、乳化剤をビーカーに入れます。
2.◇グリセリン、精製水を別のビーカーに入れます。
3.※二酸化チタン、酸化亜鉛を別のビーカーに入れます。
4.☆、◇を電子レンジで溶けるまで温めます。
5.※を◇に入れてよく混ぜます。
6.☆を少しずつ混ぜながら加えます。泡立て器を使って生クリーム状になるまでよく混ぜます。
7.お好みで精油を入れて完成です。
またラズベリーシードオイルは日焼け止め以外にも、オメガ3・6などの必須脂肪酸、ビタミン類を豊富に含んでおり、乾燥肌・老化・肌トラブルなどに効果的です。
なので下記のようにアレンジして使い分けることもできる為、興味がある方はぜひ試してみてくださいね♪
- 美容オイル
- 乳液
- 石鹸
まとめ
今回は市販の日焼け止めに含まれる危険な成分や、肌に優しい商品の選び方について解説させて頂きました。
今はたくさんの商品で溢れている為、本当に良い物を使いたい場合、正しい知識を持つことから始めなければいけません。
人によって肌質が違いますし、知名度だけで選んで塗ってみたら、肌荒れで悲惨なことになったという方も少なくないでしょう。
なので相当肌が丈夫じゃない限り、天然成分で作られた物や合成物質が含まれない物を選んでおけば安心して使用できますよね。
ぜひ今回の記事を参考にして頂き、正しい日焼け対策を行うようにしてくださいね。
ではいつも読んで頂きありがとうございます。
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