塩麹と言えば少し前に話題になった、万能調味料の一つですよね。
前回の記事でも、手作り味噌について解説したのですが、
発酵に使う「麹」が持つ魅力や効能は素晴らしいものがあります。
↓↓手作り味噌の記事はコチラ↓↓
元々僕たち夫婦とも、発酵食品は好きで興味があり、
むしろ好んでよく食べる方ではありました。
そこで実際に味噌を作ってみて、
「麹」というものを色々調べるにつれ、その魅力や効能のすごさを知ってしまい、
どっぷり発酵の魅力にのめりこんでしまいました。
麹を使った料理は長い間日本の伝統として、
現代まで続いている貴重な存在です。
それってよくよく考えたらすごいことですよね。
こういう日本の良いところは永遠に受け継いでいく必要があると思うし、
麹というものは、日本人にとっては絶対に切っても切れないものでもあります。
そこで今回は、その麹の中でも「塩麹」に関して、
摂る意味を、そしてその効果や作り方まで記事にまとめてみました。
日本を代表する食材、「麹」とは?
東北地方の伝統的な食品三五八漬けの漬床がそのルーツと言われる日本の調味料。
三五八漬けが塩、米麹、米を3:5:8の割合で混ぜて野菜や魚の漬物床とするのに対し、
米抜きでより簡略に麹と塩、水を混ぜて発酵・熟成させて作られる。
ほとんどの方は、味付けに「塩」を使うと思いますが、
実は、昔の人たちは塩の代わりに塩麹をよく使っていたそうなんです。
むしろ「塩麹」を使うことによって、
甘味とうま味が増し、普通に塩を使うよりコクが出て美味しくなるから。
先人の知恵というやつですね。
麹の歴史を遡ると、古代日本の8世紀前期には記述が確認できているらしく、
その頃には「神に捧げたお米にカビが生えて酒を造った」と記してあるそう。
この時代で存在を確認できていたということは、
麹が誕生したのはそれ以前とも言われ、
大昔から存在する日本の伝統食の一つなんです。
麹菌を使用している食品を見れば、
日本食の代表とも言えるものばかりであることが分かりますよね。
- 清酒
- 味噌
- 醤油
- 酢
- 味醂
塩麹を使うメリット
ではなぜ塩麹を使うことが良いのか、メリットを確認していきましょう。
②素材のうま味を引き出し、化学調味料が必要なくなる。
③甘みを感じることができるので、砂糖を使わなくても平気。
④精製された塩を使うよりも美味しい。
⑤発酵により、ある程度の保存が可能なので防腐剤不要。
このような効果やメリットがあると言われています。
そしてこれらに共通するあることが分かります。
それが、
『アンチエイジングなどの美容や健康にも期待できる』ということ。
特に老化や病気に大きく関係するものとして下記のようなものが、
挙げられるのです。
・防腐剤
・精製された塩や砂糖
これらのものは、普段何気なく食べているものから摂取してることが多く、
意外なものによく配合されています。
塩麹は自然の中にある菌を活用して作られるものに対し、
上記にあげたようなものは人工的に作られたものです。
それらは基本的に人間の体には浸透しにくい成分で、
むしろ悪い成分として酸化を促し、老化のスピードを早めてしまいます。
老化が早まるということは、衰えを感じやすくなり、疲労の蓄積、
内臓や体各部の異常までと、色々な症状を引き起こすきっかけを作り出してしまう。
その結果、大病を患う可能性だって十分にあるのです。
塩麹を意識して使うことで、アンチエイジングだけでなく、
生活習慣病などの健康にも大きく関係していることを知っておいてください。
塩麹が持つ最大の魅力「酵素」の力とは?
塩麹はとにかく栄養が豊富です。
塩麹には約100種類の酵素が含まれていると言われています。
ではその麹が持つ「酵素の魅力」を詳しく解説していきましょう。
麹には、美肌に最適と言われる「ビタミンB群」が多く含まれています。
ビタミンB1・・・疲労回復や脳を活発にする重要な働きをする成分
ビタミンB2&B6・・・細胞の再生を促す効能&健康な肌や髪の毛などに必要な成分
ビタミンB郡は三大栄養素の代謝を促す栄養と言われていて、
生命活動に必要なエネルギーを生成し、カラダの健康維持には重要な栄養素。
麹に多く含まれている「GABA(ギャバ)」は、
ガンマアミノ酪酸と呼ばれるアミノ酸の一種です。
リラックス効果や快眠をもたらしてストレスの緩和に効果があります。
また、血圧を下げたりコレステロール値や中性脂肪を抑える効能もあり、
ストレス解消や高血圧の方などにも効果の高さを認められています。
塩麹に多く含まれている「アミラーゼ」という酵素は、
米のデンプンを分解していく過程でオリゴ糖を生成します。
オリゴ糖の効能は、善玉菌であるビフィズス菌を増やし、
免疫力を上げ、更に塩麹に含まれる酵素が消化をサポートし、
胃腸の負担を軽減。
善玉菌が増えることでお腹の調子を整え、
便秘や下痢などの症状を緩和や改善が期待できると言われています。
必須アミノ酸が発酵することで生成される「ペプチド」を多く含んでいます。
ペプチドには、脂肪を分解したり血液がドロドロになるのを防ぐ効能があり、
動脈硬化の予防に有効な成分です。
更には、血圧を下げたり免疫力を向上させる働きもあります。
日本酒の主成分でもある「α‐エチルグルコシド』は、
低濃度でも水分を保持する効能が高く、保湿に必要なコラーゲンを生成。
また、水分の保持機能に即効性があるため、
短時間で肌の保湿効果を発揮してくれることが分かっています。
更には、メラニンの生成を抑える効能が認められていて、
ストレスや生活習慣などによる肌のダメージを修復&代謝を高め、
美肌&美白効果が期待できると言われています。
料理に麹を使うことで、味に深みが出る理由とは?
よく麹を使った料理の方が美味しくなると言われるのですが、
その理由も、
麹が持つ「消化酵素」により、味の深みと旨味を引き出していると言われています。
麹が出す消化酵素にはとてもたくさんの種類があり、
現在注目されているのは、『三大消化酵素』と呼ばれるもの。
プロテアーゼ・・・たんぱく質をアミノ酸に分解してうまみを出す。
リパーゼ・・・脂肪を脂肪酸とグリセリンに分解してさっぱりさせる。
これらの消化酵素の働きにより、
塩麹に漬けた肉や魚は柔らかくなるし、素材本来の深みと旨味を引き出し、
食材自体に味が染み込んで美味しくなるのです。
少しいつもと違った感じで作りたい時に、ちょっとの間浸けておくだけで、
かなり味も印象も変わるので、何かと便利で使いやすい調味料の一つとして、
常備しておくと活躍すること間違いなしです。
[万能調味料] 超簡単!塩麹の作り方
塩・・・35g(気持ち多めでも◎)
水・・・適量
↓↓今回使用した麹はコチラ↓↓
マルクラ 有機米使用 乾燥玄米こうじ 500g
↓↓今回使用した塩はコチラ↓↓
石垣の塩 500g
今回使用した麹が500gだったので、塩175gにしました。
②水をしっかり浸かるぐらい入れ、混ぜる。
③半日後、麹が水を吸って少なくなったら同じぐらい水を足す。
④あとは毎日一回混ぜるだけ。
⑤リビングなど適度な気温の環境で保管。
*麹が水をしっかり吸った後は、水は追加しないでください。
麹がふやけて甘い匂いがしてきたら完成です。
大体約10日~14日間で完成する予定です。
発酵してる間は常温で置き、
完成した塩麹は10度以下の冷暗所で保存するようにしてください。
また、塩麹の賞味期限は完成後半年ぐらいを目安に処理すること。
もちろん冷凍保存も可能なので多めに作った場合は冷凍も有り。
[番外編] 肌が蘇る!塩麹を使った化粧水
お湯(60度)・・・200cc
清潔なガーゼ、または布巾
☆麹菌は45℃~60℃で最も活発に働く温度です☆
※アレルギー反応が出る方もいるので、パッチテストしてから、お試しください。
②約60℃のお湯200ccを入れて、2~3時間常温で放置。
③時間が経ったら、清潔なガーゼなどでこして完成。
*当日限定で、残った米麹は、擦って顔パックにしても◎
④手作りした麹化粧水は、腐りやすいので”要冷蔵保存”。
*手作り化粧品は、清潔なガラス容器での保存がお勧め。
後はお風呂上がりなどに冷蔵庫から出して、コットンなどに染み込ませて、
塗るだけ。
スプレータイプで直接吹きかけてもOK。
肌が生き返り、モチモチの肌になると評判の化粧水、
試してみる価値アリですよ🎵
まとめ
今回の記事は、麹が持つ魅力やその活かし方、
そして手作りの仕方を紹介しました。
味噌を作る時とは違い、
比較的手間も少なく、短時間で作ることが出来るので、
誰でも、いつでも作ることが出来るのが一番のメリットだと思います。
↓↓実際に作った手作り味噌の記事はコチラ↓↓
更には体の内だけでなく、美肌効果もあり、
女性にとって必須な、最高な食材であることは理解できたでしょうか。
日頃から意識して料理に使ったり、
肌に塗ることもできる麹をぜひ活用してみてくださいね。
参考にしてもらえたら嬉しいです。
読んで頂きありがとうございました。