グラスフェッドビーフが健康に良いと言われる理由+魅力を徹底解明

このブログを通して牛肉の危険性や選び方について解説してきましたが、ありがたいことにたくさんの方に読んで頂き、当ブログで最も読まれる記事の一つになりました。

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僕自身、海外の肉工場で働いた経験があることから、その経験を通して牛肉の真実を知り、ぜひ色々な方にも生産現場の色々な事情を知ってもらいたいと思い記事にしたのがきっかけです。

そこで今回は、健康的で安全性の高い『グラスフェッドビーフ』の何が良いのか、その魅力や栄養素などに焦点を当てて、詳しく解説していきたいと思います。

 

牧草飼育牛と穀物飼育牛の違いとは?

 

オースティン君

まず結論から言わせて頂くと、牧草飼育牛の方が健康に良いのは当たり前の話なんです。その理由は大きく分けて3つあります。

①飼料の違いが与える影響
②栄養素の豊富さがケタ違い
③飼育にかかるコスト

それぞれ詳しく解説しましょう。

 

①飼料の違いが与える影響

牧草牛と穀物牛の違いを表す際に、飼料が大きく関係します。

牧草牛は”本来の餌である牧草や野草”に対し、穀物牛は”大麦・トウモロコシ・大豆・魚粉”などの加工した物を食べて成長します。

 

この違いによって「成長速度」と「味」に大きな影響を与え、穀物牛の方がダントツで成長が早く、脂質を多く溜め込んだジューシーなお肉になります。

これは主に国産の霜降り肉などがこの方法で飼育されています。

 

それに対し、牧草牛が食べる牧草や野草にはビタミンやミネラルなど、健康的に育つのに欠かせない栄養素を豊富に含んでおり、カロリーやタンパク質の摂取量が少ないことから、成長が遅く脂質は少なくなります。

なので結果的に赤身が多いサッパリとしたお肉になるので、美味しさで言えば穀物牛の方が美味しいのは確かです。

 

でもこの過程が問題であって、穀物牛の場合は狭い牛舎に閉じ込めたまま穀物をひたすら食べさせ、運動量を減らし、強制的に太らせる。

これは人間で言えばメタボリックの人だと思ってもらうと、その牛の状態が想像できるかと思います。

 

更に、本来の牛は牧草や野草を食べて育つことから、穀物しか食べない生活を続けていると病気になりやすくなり、病気になった牛には薬や抗生物質などを飼料に混ぜて健康状態を調節しているそうです。

 

これが果たして健康的な牛だと言えるのでしょうか。

そしてそのようなお肉を食べて私達の身体に何の影響もないと言えるのでしょうか。少し違和感を感じた方は決して間違った認識ではないと思います。

 

②栄養素の豊富さがケタ違い

次に牧草牛と穀物牛の決定的な違いは栄養価です。

「オメガ3・オメガ6・リノール酸・ビタミン」などの量が、穀物牛に比べて2~5倍ほど豊富に含んでいると言われています。

 

 効果・効能
  • 生活習慣病の予防
  • 動脈硬化や心筋梗塞を防ぐ
  • 肥満予防
  • 善玉コレステロールの活性化
  • 美容効果&老化防止

 

この中でも最も効果が期待できるのが、ダイエット効果と老化防止などに役立つ抗酸化作用を豊富に含んでいることです。

一昔前は「肉は体に悪い」「太る」などと言われてきましたが、最近はむしろ健康維持に必要な物という認識の方が高まっています。

 

ただし肉なら何でも言い訳ではなく、良質なお肉に限った話なので、そういった意味でもグラスフェッドビーフは最適な食材の一つになります。

 

③飼育にかかるコストが違う

日本がなぜ牧草飼育よりも穀物飼育をメインで行なっているかというと、それだけの国土を確保するのに膨大なコストがかかること。

そして消費者が牧草牛よりも、脂肪たっぷりの霜降り肉の方に需要があるからです。

 

例えばオーストラリアは牛肉の生産が盛んですが、あれだけ大きな国土があるにも関わらず、人口は日本の5分の1程度、都心部のほとんどが海側に集中しています。

要は残りの地域は砂漠地帯、または自然のままの緑豊かな大自然が手付かずのまま残っています。

 

その広大な地形や環境を活かすことでストレスも無く、より自然の状態で豊富な栄養素を蓄えた良質な牧草牛に仕上がるのです。

しかもその管理には大してお金はかからず、ほぼ放置だからこそオーストラリア現地の牛肉は安く手に入れることができます。

 

じゃあ日本国内でそのような自然放牧ができるかというと、場所が限られているのでそう簡単な話ではありません。

またそれだけの飼料や管理をする為にもお金が必要なので、必然的に国産の牛肉は価格が高くなってしまうのです。

 

そういう視点で考えても牧草牛の方がコスパが良く、しかも栄養もたくさん摂れることを思うと、選択肢の一つとして試してみる価値はあるのではないでしょうか。

 

農薬や遺伝子組み換え飼料による問題

 

一般的に穀物牛に与える餌は大麦やトウモロコシ、大豆ですが、それらのほとんどがアメリカ等の他国からの輸入に頼っています。

しかしその飼料は果たして本当に安全な物なのでしょうか?

 

日本の法律上でも輸入する段階で検査をしますし、有害な物質を含んだ飼料をそのまま使う事はないでしょう。

でもその法律にも抜け道がいくつもある事は、消費者として知っておいた方がいいと思います。

 

まずそもそもアメリカからの輸入に頼ってる時点で、品質に全く問題がないとは言えません。

飼料は人間が口にする食べ物よりも品質管理が厳しくなく、カビが生えた状態の餌を与えたり、肉骨粉と言われる粉末にした物を混ぜてカサ増ししてるという話もあります。

肉骨粉(にくこっぷん)は、牛・豚・鶏から食肉を除いたあとの屑肉、脳、脊髄、骨、内臓、血液等を加熱処理の上、油脂を除いて乾燥、細かく砕いて粉末としたもの。

引用元:Wikipedia

 

そして特に気を付けた方がいいのが「飼料に含まれる農薬や遺伝子組み換え」に関してです。

遺伝子組換え作物は主に3種類に分けられます。一つは殺虫毒素を持つ細菌(Bt)の遺伝子が組み込まれ、作物そのものが殺虫成分を持っているものです。こうして害虫抵抗性を組み込まれた「Btコーン」は、アメリカでは農薬として登録されています。

二つ目は、除草剤耐性を持ったもの。畑に除草剤をまくと、周囲の雑草は枯れても、作物のほうは遺伝子が組み換えられているので枯れずに残ります。

三つ目は、望むような形質を持たせるために、特定の遺伝子を起こしたり、あるいは眠らせたりしたものです。こうした操作をすると、本来発現すべきでない遺伝子を起こしてしまったり、本来は機能しなければいけない遺伝子を眠らせてしまいかねないという遺伝学者もいます。こうして作られた食べ物を子どもが食べたとき、何が起きるのかはわかっていません。

引用元:KOKOCARA

 

もちろん農薬や遺伝子組み換えに関しては飼料だけの問題ではなく、日本国内に流通する様々な物に使用されているので100%防ぐ事は不可能です。

消費者庁によると、表示義務があるのは、大豆、とうもろこし、菜種、綿実、アルファルファ、てん菜、パパイヤ、じゃがいもの8種類の農作物とそれを原料とする33加工品群ですが、加工後にDNAやそのタンパク質を検出できないものは表示義務がありません。

しょうゆ、コーンフレーク、炭酸飲料などに使われるブドウ糖加糖液糖、ジャムなどに使われるトウモロコシ原料の水飴、大豆油、コーン油、菜種油、綿実油、てん菜原料の砂糖などがこれに該当します。

また、原材料の上位3位以下で全重量の5%以下の場合、容器包装の面積が30cm2以下の場合も表示義務がなく、家畜の飼料として使われた場合もその肉や乳や卵に表示義務はありません。

日本は、綿と菜種のほぼ100%、トウモロコシの75%、大豆の65% (農林水産省)、飼料用トウモロコシの88%(農林水産省)をアメリカからの輸入に頼っていますが、前述の通り、米国で生産されるそれら作物のほとんどが遺伝子組み換えです。

それでも遺伝子組み換えの表示をあまり見かけないのは、上記の例外規定に該当している製品が多いからでしょう。

引用元:Yahoo!JAPAN

ただ消費者としては正しい情報を知ったうえで、それでも買うのか買わないのかを選択できればいいと思います。

 

それに対して牧草牛は自然放牧による飼育法なので、基本的に人間が独自に手を加えるようなことはほとんどなく、余計な化学薬品や遺伝子組み換えなどの危険性もありません。

自然に育った物をそのまま精肉工場に運び加工してもらうだけなので、ほぼ自然の状態の牛肉なんです。

 

自然の流れに逆らうようなことをすればするほど、人体に悪影響を及ぼすだけでなく環境問題にも繋がるので、グラスフェッドビーフが世の中の当たり前になる日が訪れることを願っています。

 

グラスフェッドビーフが買えるお店【SAITO FARM】

牧草で飼育された赤身牛肉

 

 会社概要

【会社名】
株式会社 日本機能性医学研究所

【設立】
2009年5月

【代表取締役】
斎藤 糧三

【所在地】
〒107-0062 東京都港区南青山6-6-21-9F

【HP】
https://saitofarm.jp/

 

国内で唯一グラスフェッドビーフに力を入れている専門業者と言ってもいいのが【SAITO FARM】です。

ニュージーランド政府公認の「Silver Fern Farms社が誇る「Reserve」」の牧草牛だけを厳選し、安心安全かつ美味しいと評判の会社です。

 

一般的にグラスフェッドビーフは臭みがあって、肉質も硬く、日本人にはあまり好まれないのですが、【SAITO FARM】さんのは臭みもなく柔らかくて、サラッと食べれちゃうのが最大の魅力。

そもそもこのブランドの名前の由来でもある、日本機能性医学研究所所長の斎藤糧三医師が様々な研究結果を経て、日本人の健康のために最適な肉としてセレクトしたのが、ニュージーランド産のお肉だったのです。

 

セイラちゃん

ニュージーランドという国柄もあって、厳しい審査基準にクリアしたグラスフェッドビーフしか日本には輸出できないんだよね。

徹底した自然放牧によってアレルギーの原因となるような成分を一切摂らせず、牧草や野草のミネラル分・ビタミンだけを摂取させることで、良質なタンパク質・亜鉛・オメガ3脂肪酸・リノール酸などを豊富に含んでいます。

更には、美容やアンチエイジングに必要な抗酸化作用も豊富なことから、特に健康&美容意識の高い女性から大変人気のお肉なんだよ♪

 


 

グラスフェッドビーフが買えるお店【ミートガイ】


 

 会社概要

【店舗名】
ミートガイ本店(TheMeatGuy)

【販売業者】
ティーエムジーインターナショナル株式会社

【代表者(運営統括責任者)】
中島 敏彦

【所在地】
〒457-0801 名古屋市南区丹後通4-8-1

【HP】
www.themeatguy.jp

【ミートガイ】は名古屋にある会社で、実店舗を持たず、インターネット通販のみの取り扱いになります。

 

1番の強みは、スーパーでは手に入らないような様々な種類のお肉を取り揃えていることで、しかもネットのみだからこそ量・質共にコスパが良い商品が多いです。

  • グラスフェッドビーフ
  • ラム肉
  • カンガルー肉
  • ワニ肉
  • ウサギの肉 etc…

 

また一商品当たりの量も多い為、バーベキューやパーティなどにも活用できてオススメ!

注文してから出荷まで当日、または翌日には発送してくれる点も利用者の方から好評を頂いています。

 

オースティン君

【ミートガイ】ならグラスフェッドビーフだけでなく、牛肉以外のヘルシーで貴重なお肉も購入できる点は嬉しいサービスだよね。

個人的にはジビエ料理も好きだから、たまに鹿肉を食べたい時によく利用しちゃうかな♪

 


 

まとめ

 

今回はグラスフェッドビーフの魅力や、精肉業界の様々な問題点を解説しましたが、いかがだったでしょうか。

もちろん牛肉を食べるなと言っている訳ではなく、日本で流通している国産の物であれば危険な物の方が少ないです。

 

でも逆に外国産の場合は抜け道がたくさんあることから、全ての牛肉が安全に食べれる訳ではないと思っておいてください。

なのでしっかりと知識を持ったうえで、本当に良い物を厳選して購入するようにしましょう。

 

そういった分野で努力されてる企業もたくさんあるので、この記事を読まれた方と一緒に応援していきたいですね。

では今回は以上になります。読んで頂きありがとうございました。

 

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30代夫婦の日常や健康的な暮らし、愛犬の「コテツ(チワワ)」、そしてプチ農家として奮闘する日々を動画で発信しています。"忙しい毎日に少しの和みと癒し"をテーマに、Youtubeを通して私達らしさをお届けできたらと思っています。

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