エナジードリンクは、疲れが溜まってる時や元気を出したい時に効果を発揮する便利な飲み物ですよね。
人によっては日常的に飲んでいる方もいるとは思いますが、実は様々な危険性や副作用があることはご存知でしょうか。
手軽な物の裏には必ずデメリットがある為、内容成分や効能を含めて、正しい知識を持ったうえで口にする必要があります。
そこで今回は、エナジードリンクが及ぼす人体への影響や、おすすめの代用品に関して解説したいと思います。
エナジードリンクは効果あるの?→【結論】ほぼ無い
そもそもエナジードリンクには効果があるのでしょうか?
栄養失調状態に陥っているのならば一定の効果はある。
各種ビタミンやタウリンなどの必須アミノ酸などの有効成分と呼ばれる物質、カフェイン、肝臓水解物、漢方生薬由来成分を複数配合し、肉体疲労・病中病後・食欲不振・栄養障害などの場合の栄養補給に適しているとされるものがある。
但し、配合成分は薬理的に顕著な作用が見られるほどのものではなく、個人差が大きい。また、含有する成分を特定の効能向けに特化して差別化を図った商品も見られる。
上記にも書かれていますが、”栄養失調状態の方であれば一定の効果はある”と言うだけの話です。
基本的にエナジードリンクは、栄養ドリンクと違って清涼飲料水の部類に入ります。
つまり医薬品や医薬部外品の対象ではない為、効果を期待すること自体が間違っているということ。
ではエナジードリンクはどんな成分で構成されているのでしょうか?
エナジードリンクの主な成分
- アルギニン
- ナイアシン
- ビタミンB群
- カフェイン
- 安息香酸
- ブドウ糖
- アミノ酸
一見すると栄養価の高い成分が含まれているように感じますが、実はそのほとんどが「興奮」や「覚醒」させる効果しかありません。
実際に飲んでみると疲れが無くなったり、集中力が増す感覚があるのはその為です。
しかしこれは疲れが無くなっているのではなく、一時的に覚醒状態になって感覚が鈍っているだけであり、体を癒している訳ではないのです。
むしろ糖質の摂り過ぎによる弊害や、中毒性が高まる原因になる為、日常的に飲むことはおすすめできません。
エナジードリンクの危険性&副作用
ではエナジードリンクに含まれる成分の危険性や副作用に関して、更に詳しく解説していきましょう。
カフェインの危険性
カフェインはエナジードリンクの主成分であり、「興奮・覚醒・集中力を向上させる効果」が期待できます。しかし過剰摂取による人体への影響が懸念されているのも事実です。
- 不眠症
- 頭痛
- 倦怠感
- 動悸
- 過呼吸
- 虫歯
- 肥満
また中毒性や依存性が高いことから、特にエナジードリンクを常飲している方は、下記のような禁断症状が出る場合があると言われています。
- 頭痛
- 短気
- 集中欠如
- 疲労感
- 過眠
- 胃腸不快感
- 関節の痛み
他にも稀ではありますが、カフェインの過剰摂取の結果、中毒症状で亡くなった方もいる為、一日400mg以下の摂取量を心がけることが大切です。
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糖類(人工甘味料)の危険性
エナジードリンクに含まれる糖類は、砂糖以外に人工甘味料が大量に使用されており、様々な病気との関連性が疑われています。
特に下記の成分には気をつけるようにしてください。
- 【アスパルテーム】
→ショ糖の約200倍の甘さ - 【ネオテーム】
→ショ糖の約10,000倍の甘さ - 【アドバンテーム】
→ショ糖の約20,000倍から40,000倍の甘さ - 【アセスルファムカリウム(アセスルファムK)】
→ショ糖の約200倍の甘さ - 【スクラロース】
→ショ糖の約600倍の甘さ - 【サッカリン(サッカリンナトリウム)】
→ショ糖の約200倍から700倍の甘さ
これらの成分の過剰摂取は精神を狂わせ、中毒化させる作用があります。特に注意すべき症状は下記の通りです。
- 頭痛
- めまい
- むくみ
- 肥満
- 失明
- うつ
- 糖尿病
- 不妊症
- アレルギー
- 発ガン性
- 白血病
人工甘味料は血糖値を急上昇させることで一時的に脳に快楽を与え、覚醒・興奮状態にさせます。
更に「カフェイン」や「アルコール」の成分が組み合わさることで、異常な快楽状態を作り出し、その結果、体の疲労を感じる器官を狂わせてしまうのです。
なので実際は疲れが取れていないばかりか、知らずに疲労が蓄積してしまう為、様々な病気のきっかけを自ら作り出すことになります。
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安息香酸の危険性
安息香酸は、細菌やカビの増殖を抑える保存料や防腐剤として、清涼飲料水や栄養ドリンクなどに使用されています。
しかし、ビタミンCと結合すると化学反応を起こし、発ガン性や白血病に関連する猛毒の『ベンゼン』を生成することがある為、成分の組み合わせによっては大変危険です。
特に普段から清涼飲料水を飲んでいる方で、同時に柑橘系の酸味料を摂取することは避けるようにしてください。
関連性のある病気
- 神経障害
- 発がん性
- 白血病
- 細胞の突然変異
- 多量摂取で死亡する可能性も
【まとめ】エナジードリンクの副作用
エナジードリンクの他の成分には、「ナイアシン」「アルギニン」などが含まれますが、これらは多量摂取をしない限り害は少ないです。
しかし上記で挙げた3つの成分に関しては、様々な加工食品に含まれていることや、”軽度の麻薬症状に似た中毒性”がある為、日常的に飲むことは避けた方がいいでしょう。
副作用まとめ
- カフェイン中毒
- 睡眠障害
- 自律神経の乱れ
- 精神の不安定
- 便秘
- 下痢
- 虫歯
- 糖尿病
- 肥満
- 暴力的になる
- 低血糖症
「カフェイン」の摂り過ぎに関しては世界中で議論されていて、興奮・覚醒状態が続く事による自律神経の乱れや、うつ病に似た症状、暴力的になることが懸念されています。
実際にひどいケースだと、精神を保てなくなってしまった結果、自殺してしまったり、犯罪を犯してしまうことも。
または急性腎不全や急性心筋梗塞で亡くなった人も多数いる為、飲み方に十分気をつけて、適切な量を摂るように心がけましょう。
無添加のエナジードリンク|代用品を紹介
そもそも、体が疲れた時や集中力が無い時に、エナジードリンクに頼ること自体が間違っています。
天然の物でも疲労回復に役立つ物はたくさんあるし、カフェインと砂糖たっぷりの飲み物が体に良いわけがありません。
なので健康を気にする方へ、個人的にオススメの代用品や、無添加エナジードリンクを紹介していきましょう。
疲労回復に効果的な食べ物
疲労を感じている時・元気を出したい時には「ビタミンB1」と「クエン酸」が効果的です。
「ビタミンB1」は糖質をエネルギーに変換する役割、「クエン酸」はその潤滑油として必要な成分である為、この両方のバランスが崩れると疲労を感じやすくなります。
そこでおすすめの食べ物が下記の通りです。
ビタミンB1を多く含む食べ物
- 豚肉
- うなぎ
- 納豆
- 玄米
- ごま
クエン酸を多く含む食べ物
- 梅干し
- 梅酒
- レモン
- みかん
- キウイ
- お酢
ビタミンB1やクエン酸を手軽に摂取したい方には、サプリなどを活用するのも効果的です。
ストレス解消に効果的な食べ物・飲み物
疲労が溜まってくることでストレスを抱えるようになると、カルシウムや鉄分などのミネラルが不足しがちになります。
なのでストレス解消に効果的な食べ物を積極的に摂ることも大切です。
ビタミンCを多く含む食べ物
- 緑黄色野菜
- 柑橘類
ビタミンB類を多く含む食べ物
- 豚肉
- 魚介類
- レバー
- 卵
カルシウムを多く含む食べ物
- 干しエビ
- 煮干し
- 乳製品
- 大豆製品
マグネシウムを多く含む食べ物
- 海藻
- 魚介類
- 玄米
トリプトファンを多く含む食べ物
- 大豆製品
- 乳製品
- 卵
ポリフェノールを多く含む飲み物
- 赤ワイン
- ココア
- 緑茶
上記で挙げた食品を日常的に摂取することが難しい方は、補助的な役割としてサプリメントを活用することをおすすめします。
集中力アップに効果的な食べ物
仕事や勉強に対する集中力が途切れてしまうのは、脳に必要な栄養が足りなくなってしまうからです。
つまり「ここぞ!」という時に、脳に良い影響を与える食べ物を食べることで、エナジードリンク以上の効果を発揮してくれます。特に重要な成分は以下の通り。
- ブドウ糖
- ビタミンB群
- カフェイン
- フラバノール
- チロシン
- DHA
ブドウ糖を多く含む飲み物
- ラムネ
- バナナ
ビタミンB群を多く含む飲み物
- 豚肉
- レバー
- 卵
カフェインを多く含む飲み物
- コーヒー
- 紅茶
フラバノールを多く含む飲み物
- お茶
- りんご
- チョコレート
チロシンを多く含む飲み物
- 乳製品
- ナッツ類
- 納豆
DHAを多く含む飲み物
- 魚類
上記に挙げた「食べ物+サプリメント」を使用することで、更に集中力を持続させることができます。
無添加のエナジードリンク
上記で説明したような食品を摂ることが最も理想的ですが、それでもエナジードリンクが飲みたい方には「甘酒」が最適です。
甘酒は日本古来からある栄養ドリンクであり、”飲む点滴”と言われるほど栄養豊富なのが特徴。
「ブドウ糖・ビタミン・葉酸・パントテン酸・ビオチン・ナイアシン」など、エナジードリンクと同じような成分で構成されていて、下記のような効能が期待されます。
- 栄養補給
- 疲労回復
- 熱中症予防
- 腸内環境改善
- 美容効果
- 老化防止
更に手軽で費用も安く済ませられることから、日常的に摂取したい方には最もおすすめの代用品です。
まとめ
今回は、エナジードリンクに含まれる危険な成分や副作用、おすすめの代用品に関して解説させて頂きました。
手軽で即効性があることから、ついつい飲みたくなってしまいますが、体への負担と中毒性を考えると正直リスクが高いと思います。
特にカフェインに関しては、適量摂る分には効果を実感できても、それ以上にハマると厄介な面を持つ危険な成分でもあります。
なのでエナジードリンクは必要以上は飲まないこと。または代用品を活用して、疲労回復に役立つ食品を摂るようにしましょう。
個人的には甘酒が最強だと思っているので、よかったら参考にしてくださいね。
では今回も読んで頂きありがとうございました。
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