パンや麺類の食べ過ぎは危険!? 小麦と病気の関係+正しい選び方を解説

皆さんはパンや麺類は好きですか?現在、小麦を使った食べ物は大量に販売されており、ほとんどの加工食品に使われています。

  • パン
  • ピザ
  • うどん
  • ラーメン
  • 天ぷら
  • ケーキ
  • お菓子類全般
  • お好み焼き
  • カレールー

 

挙げたらキリがないほどたくさんの物に使用されている訳ですが、実は様々な病気と深い関係があることはご存知ですか?

特に日常的に食べている人ほど影響がある為、「小麦大好き!」と言う方にこそぜひ知って頂きたい内容になっています。

 

【結論】パンや麺類の食べ過ぎは危険→しかし中毒性は高い

まず結論として、一日あたりの摂取量が適切な量であれば特別気にする必要はありません。

例えば朝に食パンを食べ、昼にラーメン、夜にパスタなどの生活を続けている方は体への影響が懸念されますが、大抵の日本人にとっては関係ない話でしょう。

 

ではなぜ小麦製品が危険視されるようになったのかと言うと、以下の3つの理由が挙げられます。

  • グルテンによる人体への影響
  • 血糖値の急激な上昇による弊害
  • 遺伝子組み換えによる懸念点

 

もちろんこれらの懸念点が一切無いとは言えません。

しかし、全ての人に影響を与える訳ではないにも関わらず、情報だけが先行していて事実が見えなくなってしまっていることにこそ、問題があると思います。

 

なので最終的には、自分の体の反応を見ながら判断するしかないのが現状です。

 

つまりグルテンの影響を受けやすい人もいれば、そうじゃない人もいる。血糖値の上昇により肥満や糖尿病になりやすい人もいるし、全く問題ない人もいる。

といった具合に一つの情報だけに惑わされないようにしてください。

 

ただし小麦製品は中毒性があり、気づかないうちにたくさん食べていたと言うケースも多々ある為、人によっては病気と密接に関わっている可能性はあります。

「自分は大丈夫!」と思っていても、含まれる成分による影響を受けている場合もあるので、ご自身の体調と見比べながら判断して頂けたらと思います。

 

小麦(グルテン)が人体に与える影響

 

オースティン君

正直、現代の食生活において完璧に「小麦」を防ぐことはほぼ不可能です。

なので「全く食べるな」という訳ではなく、小麦が及ぼす危険性や病気との関係などをちゃんと把握しておくことが大切なんですね。

 

【小麦と病気】セリアック病

グルテンが引き金になって表れる病気の一つに、「セリアック病」があります。

セリアック病は、グルテンにより小腸がダメージを受けて栄養が吸収できなくなる病気です。

症状は腹痛や下痢、便秘、体重の減少などがあるものの、50%の人は明らかな症状がないので分かりにくく、気づかないうちに発症してる可能性もあります。

現代は20世紀中頃と比べると、4倍~5倍の人がセリアック病だと診断されています。

 

【小麦と病気】グルテン過敏症

セリアック病に見られる特殊抗体がないものの、小麦粉に含まれるグルテンに反応をしてしまう人が近年急増しています。それが「グルテン過敏症」です。

これはグルテンによるアレルギー反応であり、腸の免疫システムがグルテンを異物と判断し、過剰に反応してしまうことを言います。

  • 慢性的な疲労感や下痢
  • 便秘
  • 集中力の低下
  • 肌荒れ
  • PMS(月経前症候群)
  • 生理不順
  • 不妊
  • アトピー
  • ぜんそく
  • 鼻炎

 

【小麦と病気】リーキーガット症候群

「リーキーガット症候群」とは、グルテンなどが原因で小腸の粘膜に穴が空き、菌・ウィルス・たんぱく質などの異物が血液中にあふれ出てしまう症状のことを言います。

この病気には下記のような症状が見られます。

  • 食物アレルギー
  • 統合失調症
  • IBS(過敏性腸症候群)
  • 体臭がきつくなる
  • アトピー性皮膚炎
  • 花粉症
  • 喘息・偏頭痛
  • 下痢・便秘・関節炎
  • 更年期障害・子宮筋腫
  • カンジダ膣炎など

近年見られるアトピーや花粉症などアレルギーになる要因の一つとして、パンやパスタ、ラーメンなどをたくさん食べる習慣になってから増えてきたというデータもあります。

 

【小麦と病気】脳機能障害

グルテンには麻薬のような中毒性があると言われており、「パンやパスタがどうしてもやめられない」というのは、決して意志が弱いからではありません。

人間の体はアミノ酸の配列で物質を認識していますが、小麦に含まれるアミノ酸の配列は「モルヒネ」に非常に似ているため、中毒症状を引き起こしやすい成分の一つに挙げられています。

さらに心の安定に欠かせない「セロトニン」や「GABA」が制御され、神経を興奮させるノンアドレナリンを過剰に分泌させることも分かっています。

特に下記のような症状が頻繁に起こる方は注意が必要です。

  • たまに記憶が曖昧になる
  • 情緒が不安定になる
  • 頻繁に鬱っぽくなる
  • 興奮しやすい

 

【小麦と病気】活性酸素の増加

小麦類を食べ過ぎると、老化や病気の原因の一つである「活性酸素」が増加がすると言われています。

また過剰に増え過ぎた場合、細胞のDNAに影響を及ぼし「シミ・シワ・慢性的な疲労」、最悪のケースだと「動脈硬化・脳梗塞・脳出血・心筋梗塞・癌」などの症状を引き起こします。

他にも活性酸素が発生する要因は、日常生活の中に溢れているので注意しましょう。

  • ストレス
  • 喫煙
  • アルコール
  • 加工食品(添加物)
  • 激しい運動
  • 紫外線

 

【小麦と病気】肥満の原因

先ほど上記でも説明した、グルテンによる「リーキーガット症候群」は、実は腸の炎症だけでなく肝臓の炎症をもたらすと言われています。

その結果、血糖値を下げる「インスリン(インスリン抵抗性)」の分泌量が減り、中性脂肪を溜め込むようになって肥満になりやすい体へと変化します。

またグルテンには麻薬のような中毒性もあるので、たくさん食べても足りないと脳が錯覚し、つい食べ過ぎてしまって肥満になることも考えられます。

 

小麦製品に含まれる糖類・化学調味料・脂質の方が危険

小麦による人体への影響は少なからずあることが分かって頂けたと思いますが、それ以上に危険なのが小麦製品に含まれる『糖類・化学調味料・脂質』です。

むしろ小麦の危険性を訴えるより、食品に使われている原材料に目を向けた方が良いと思います。

 

例えば下記の食品原材料を見てください。

 

ある市販の即席袋麺の原材料を撮影した物ですが、メインである小麦粉以上にたくさんの調味料・添加物が使われていますよね。

特に気になった物は下記の通りです。

  • 植物油脂
  • 糖類
  • アミノ酸等
  • リン酸Ca
  • 香料
  • 増粘剤(キサンタンガム)

 

この中でも要注意なのが、「植物油脂・糖類・アミノ酸等」です。

  • 植物油脂→「何の油?」
  • 糖類→「砂糖?人工甘味料?」
  • アミノ酸等→「Lグルタミン酸?」

 

詳しく知りたい方は下記の記事を参考にしてください。

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もちろんここで挙げた添加物等も適量食べる分には特に問題はありません。

ただこのような加工食品全般は中毒性があり、食べ始めると止まらなくなってしまう性質がある為、気づいたら日常的に摂取していたというケースも少なくないです。

 

また添加物に関しては様々な加工食品に入っていることから、手軽なファストフード、コンビニの弁当や惣菜、スーパーの菓子パンなどをいつも食べている人は注意が必要です。

 

小麦の製造過程が変化したことによる影響

 

オースティン君

小麦粉と病気に関してもっと詳しく知るなら歴史から学ぶしかありません。キーワードは現代社会の在り方と、製造過程に全ての要因が隠されていました。

 

人類が小麦を食べるようになったのは、約5000年程前。当時は貴重な食材であり、人類が生き延びていく為に必要不可欠なものだったと言われています。

 

現代においても世界中の人達に愛されていますが、一部の人達からは小麦粉を食べたことによる身体の不調や、その危険性を訴える人が後を絶たなくなってきました。

更に欧米社会ではグルテンフリー(グルテンを含む食事を摂らない)を勧める運動も浸透しており、小麦に含まれる成分に関する懸念点がいくつも挙げられています。

 

このように、ある時を境に小麦粉が現代人の身体に合わないものへと変化してしまったんですね。でも一体なぜこのようなことになってしまったのでしょうか。

実は人類が進化していく過程で、小麦粉の製造方法や小麦に含まれる細胞そのものまで改変してきた結果、人体に悪影響を及ぼすようになったと言われているのです。

 

【こちらの記事】を引用させてもらいつつ、要点だけをまとめました。

  • たくさんの品種改良を繰り返して短期間で成長・収穫できる小麦を開発
  • 現在の小麦は病気にも強く、農薬や殺虫剤の抵抗力も増し、冷害や干ばつの耐性も高い
  • 品種改良による小麦を開発したボーローグ博士の品種が世界中の99%以上を占めている
  • この奇跡の小麦が登場するまでに数百回の交配が行われ、市販食品として販売された
  • 数百回もの遺伝子変化が加えられたにも関わらず人体への安全性テストは行われていない
  • 品種改良も遺伝子組み換えも性質上は対して変わらない
  • 精白されていない全粒粉であっても、元の小麦自体に異常があるため、安全とは言えない
  • 日本は小麦の消費量の85%を輸入に頼っている
  • ポストハーベストという通常畑で使用される農薬の100倍~数百倍濃い濃度の農薬が散布されている
  • 品種改良とは、特徴を持った同じ種のもの同士を交配し、その長所を持った品種をつくること
  • 遺伝子組み換えとは、他の種からその特徴を持った遺伝子を組み換えること
  • 数百回もの交配を繰り返した結果、古代の小麦とは全く違った植物に改変されてしまった

 

つまり、人類が元々食べていた小麦と現在の小麦は全く違う物であり、病気の原因を作り出したのも人類だったというオチです。

現代は大変便利な世の中になって食べることには困らない、餓死することはないと言われていますが、かと言って食べている物が安全かというとそうでもない。

 

ぜひこういった事情を踏まえたうえで、小麦製品に対する意識を変えるきっかけにしてもらえたらと思います。

 

安全性が高い小麦を使った食品

 

オースティン君

ここまで記事を読んで頂けたら、信頼できる小麦製品以外を食べない、もしくは摂取量を極力減らしていくしか方法がありません。

ただ僕自身もパンや麺類は食べますし、ちゃんと吟味して買う物を選ぶしかないのが現状です。

なので個人的におすすめの安全性の高い小麦を使った食品を紹介したいと思います。

 

古代小麦を使ったものがおすすめ

現在販売されている小麦製品で安心して食べるなら、古代穀物を使ったスペルト小麦(別名:ファッロ,ディンケル,スペルツ)がおすすめ。

スペルト小麦は、現在利用されている小麦の原種にあたる古代穀物で、人口的な品種改良がほとんど加わっていません。

また極端な天候の変化にも耐え抜く力を持っており、汚染物質や昆虫による影響、化学肥料、除草剤、殺虫剤や農薬を用いることなく栽培することが可能なのです。

他にも小麦アレルギーを発症しにくいこと、一般の小麦に比べてタンパク質・ビタミン・マグネシウムなどを豊富に含んでいるのも特徴です。

甘味が強く、小麦本来の香ばしさ、もちもち感をを味わえるのが◎

 

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まとめ

 

今回は小麦粉製品の危険性や、正しい選び方について解説させて頂きました。

僕がこの記事を通してお伝えしたいことは、正しい知識を持ったうえで商品を選び、食べ方にも注意してほしいということです。

 

どんな健康的な物でも食べ過ぎれば害になる為、適切な量を摂取することに意識を向けた方が悪い影響を受けなくて済みます。

現代人は手軽で便利な物に意識が向きがちですが、やはりそこには様々な危険性が伴うことを忘れないようにしてください。

 

また小麦粉の問題だけでなく、添加物や糖類、脂質など、病気になるのは一つだけの要因ではなく、複合的な理由が重なって症状として表れてきます。

偏った意見に振り回されず、自分の体と相談しながら必要な物を食べるようにしてくださいね。

 

では今回も読んで頂きありがとうございました。

 

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